SILKYPIX Developer Studio Pro
市川ソフトラボラトリーのLAWデータ現像ソフトSILKYPIX Developer Studio の上位版(β版)が公開された。従来仕様からの画質に関する主な改良点は、下記の2点。 ・RAW現像エンジンの改良によるハイライト色再現性の向上と 自動覆い焼きによる高ダイナミックレンジを実現しています。 ・スポッティングツールを搭載し RAW現像時に簡単にゴミ取りを行うことができます。以前から主に逆光で太陽を取り入れた水中写真のRAW現像時にSILKYPIXを用いてきたので、早速β版のテストを行ってみた。1枚目の写真は、現行版で現像したもので2枚目がβ版のもの。2枚を見比べて注目したいのが、青の階調性。デジタルカメラでの水中ワイド撮影時に問題となるのがハイライト部のトーンジャンプと青の諧調性の問題なのだがFUJI S5Pro とSILKYPIX との組み合わせで個人的にはかなり解決に近づいていた感があったのだが、今回のβ版ではより青の階調性が向上したようだ。1枚目の現像を行った際には、ハイライト周りは個人的には納得できても、ハイライトから離れた部分の青の表現に不満が残っていた。なんとか対策はないか、当時、色々パラメータを操作してみたが、対処し切れなかったことを覚えている。対して、2枚目は新機能の覆い焼きを行っている。ハイライトから離れた部分も、中層から深度が増すにつれても、滑らかに濃い青に変わっていく様子が表現されている。覆い焼きの操作も非常簡単で、製品版へのアップグレードを検討する価値があると感じた。