和洋の美術文化観察団

2007/02/12(月)01:40

茶道の所作について1

茶道(4)

お茶はこんなに決まり事(座り方、置き方、持ち方、すべてですね)があり、 多すぎるほど覚える事があります。 どうして、なぜ??と疑問が生じます。 その中で、左手を上にする作法があります。 お茶室の中にはいったら、利き手(右)を下にする事によって 相手を安心させる意味がある、と先生がおっしゃいました。 とっさに斬り付ける事ができなくなるわけです。 平安時代の所作や、仏像も左手が上なので 昔からの作法だと思いますがその先生の言葉を聞いて、 お茶室で決まりがなかったならば、 殿様は偉そうに振る舞うでしょう。 そこで平等さは消え、茶の原点「お持て成し」ができません。 時代の影響もあったと思いますが、茶人たちは所作に決まりを作ることにより 身分を平等にする方法をあみ出したのではないかな、と思いました。

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