バックパッカー時代の思い出話・1
現在、スピリチュアルヒーラー Yucca。この私の人生に多大な影響を与えたのはバックパッカー時代、つまり超!貧乏旅行をしていた時代だ。もちろんそれまでの受験やら就職やら、何やら人生で通る一通りの難ありながらも超えてきた数々の経験も、私の人生に色を添えた出来事だ。しかーし!それを超える猛烈熱血なあつーい、経験は超!貧乏バックパッカーの経験だ。その頃、体重42キロ。荷物30キロ、買い物をしすぎるとたまに、38キロ。ほぼ自分の体重分の荷物が生きる為の道具すべての人生を何年か過ごした。その日、出かけるところを決める、宿を決める、バスを決める。結構自由、でも大変。インドではバスに乗ろうとして引きずり落とされたことがある。なんでー。レディーファーストは~?なんて、言っていられない。席とり合戦が激しいのだ。何でって!?席以上のチケットを販売しているから。しかも、3人がけのところに5人座っているのにだ。席の何倍分ものチケットを売っているんだぁ?その日、何とかネパール人に助けられながら、ようやっと席を確保することが出来た。るんるん、爽快な気分になりながらバスは発車した。次の移動場所に向かって。この時、席を確保した安堵の後に20数時間のバスの移動を過酷に耐えることになるとは…知らず。そう!バスでは一度座ったらトイレに行きたくても、お腹がすいても絶対に降りない。降りられないのではなくて、降りないのだ!降りた途端席は他のインド人のものになる。そんな掟を知らなかった私は食べ物やら水をを持たずに乗ってしまった。数時間してその掟にうすうす気がついたが、もはや手遅れ…まず水分を取らないで汗で流した。そして、自己暗示の結果も空しく、あぁ…空腹…がついにやってきた。そういうときにタイミングよく、隣やら、前やら、後ろやらからインド人がお弁当をあれこれ回してくる。「食べ物はいかがー?」。なんて親切。しかし当時の私、「睡眠薬を入れて寝かされて、身包みはがされるぞー!」と運よく?数日前に脅されていた私は、「これは睡眠薬カレーか?これも睡眠薬野菜炒め?」と疑心暗鬼になりながら、それでもおいしそうな香りぷんぷん!目の前をぐるぐる渡る食べ物に失神状態になりながら、我慢し続けた。身包みはがされても良い…何度思ったことか。果たしてこの貧乏旅行は正しかったのか?生きている意味とは?回らない思考で朦朧とし続けた20数時間後、どうやって開放されたのか?どこに行ってまず始めに何をしたのか記憶がない…人生あれだけ、トイレと食を我慢したのは最初で、たぶん最後…と思いたい。今、水があって、空気が吸えて、冷蔵庫があって、スーパーで買い物できることに感謝です!!なくて初めて分かる有り難味です。