ラ・トゥール・ダルジャン
☆☆☆☆個人的趣味 ★★★★ ラ・トゥール・ダルジャンは、言わずと知れた有名フレンチ。ニューオータニの中にあります。ずっと来たかったお店です。トゥールダルジャンとは「銀の塔」という意味だそうです。パリでは1582年からと400年以上の歴史のある世界最古のレストランの一つだとか!!まずエントランスを入ると調度品が飾られた通路を歩きながら期待が高まります。有名人のサインなども飾られていました・・・。また通路を進むと実際に当時の三皇帝が食事をした際の銀食器などがショーケースに展示されています。そしてメインダイニングへ入ると左手の窓の外には日本庭園が広がっています。豪華な空間です。メニューの説明を受け、私たちはトゥールダルジャンのスペシャリテを中心とした構成になっているというコースを頂きました(確か\26,250だったかな)。お料理ははっきりいって好き嫌い別れそうな感じでした。最近のあっさりめの華やかな斬新な見た目、味のフレンチが好きだとあわないのかもしれません。一緒にいった人はそうでした。でも、伝統的なフレンチが好きで、薀蓄好き(笑)でしたらピッタリi?私は・・・とってもおいしいかは別ですが好きでした。ということで、まずは、有名なフォアグラ「三皇帝風」。このメニューだけは日本で作らずにフランス本店から空輸しているとの事。かなり濃厚。まさにフォアグラ。そしてこのメニューのためだけに焼かれたというブリオーシュと共に。このパンがおいしかった!確かに一緒に食べると絶妙。お料理だけだと完食するのは少しきつい気もしました・・。その後コースの途中に出てくるパンは全部おいしかったです。特にバゲット!続いて前菜、魚料理と続き、やはりフレンチはソースが全て!?と濃厚で奥深い味を楽しみました!まあでも魚料理はそんなに感動という感じではなかったかな。もちろん美味しくない事はありませんが・・。食事の間には横で、大理石の台の上で鴨が解体されていく様子が見れました。じっと見ていたら(笑)、お店の方に「この席からでしたら上の(天井の)鏡からがよく見えますよ」と教えていただき、上の鏡をじーっと見入ってしまいました。解体された後更に圧搾機のような手動の銀の器具で、2人がかりで搾り取っていました・・・すごい。そしてトゥール・ダルジャンといえば鴨ということで、メインは「幼鴨のロースト マルコポーロ」。開店以来一羽一羽の鴨に全て通し番号を付けて提供するということで有名との事!私が食べた鴨は192096羽目でした!そしてその番号の入ったカードがもらえます昭和天皇が本店で53211羽目の鴨を食べたということで、東京支店においては53212羽目からの番号になっているとのことです!そして味のほうは・・お肉は普通に鴨。。。食べている途中で一度「ソースは温かい方が良いのです」とまたソースを継ぎ足して頂けました。やはりこのソースと胡椒が美味しいんですね。お肉の量も結構あり、かなりお腹一杯。食べ終わると、お店の方に「全部食べていただけましたね」とお褒めに??預かりました。そしてお腹一杯といいつつ、その後デザートも美味しく頂き、バーの方へ移動してコーヒーと小菓子でゆっくり。私たちは時間的にお店に遅く入ったので、バーには私たちしかおらず貸切状態でかなりくつろげました。壁には肖像画が一杯飾ってあるのですがこれらは特に有名な人ではなく、美食家や食文化に関わったり貢献したりした人とのこと。他にもいろいろお店の歴史のものが飾ってあります。お料理も本当にザ・フレンチという感じでお店も調度品なども含め、かつ少しうんちく好きの私としてはやっぱり歴史があるって素晴らしいと思いました。最近本当においしいフレンチの新しいお店もいろいろできていますが、やはり違う感動の重さがありました本当にお値段は高級だけれどそこには高級フレンチ店にしかない空間と食事の幸福感があります