カテゴリ:カタログの見方
写真を綺麗に写すには、適正露出になるように光量をコントロールする必要があり、それをシャッター速度と絞りで行っている事は以前に説明しました。
絞りは水道のコックに相当しますが、開放絞りとは水道のコックを開きっぱなしにする事に相当します。 仕様表では F3.0-5.4(10群12枚) と書かれてありますね。 カメラの世界では絞りの事をアルファベットのFで表すので、F3.5-5.4というのは ズームの広角側がF3.5で、望遠側にズームするに従いF値が大きくなり、めいっぱい望遠にズームするとF5.4になりますよという意味です。 一般的に、ズームによってF値が変化するんです。 あれれ?カメラの絞りを開放に設定しているのに、カメラが勝手にF3.5からF5.4に変化させちゃうんですか? という疑問がでるかもしれませんね。 仕様表の例に記載されているように、ズームレンズは複数のレンズが組み合わさって構成されています。そして、望遠にズームさせるという事は、レンズとレンズの間をげていくという事なんです。 レンズは透き通っていますが、厚みがあるために100%の光を通す訳ではありません。 まして、この例の様に12枚もレンズを組み合わせていくと、当然通過する光の量も減少します。 開放絞り(F値)とは、水道の蛇口に取り付いた浄水器のフィルター抵抗に例える事ができます。 コック(絞り)を開ききったとしても、浄水器のフィルターが水の抵抗になるので、多少なりとも水の出が悪くなるのです。 浄水性能を上げよう(=ズーム範囲を広げよう)とすると、どうしても機構が複雑になり、水の出が更に悪くなります。 開放絞り値が小さいレンズは光を良く通すので、明るいレンズであると言います。 逆に、開放絞り値が大きいレンズは光を通し難いので、暗いレンズであると言います。 手ブレ、被写体ブレにおいては、明るいレンズ=開放絞りが小さいレンズの方が有利となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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