カテゴリ:鉄旅
(富山地方鉄道)
富山市内は傘をささなくても歩ける程度の天候でした。 まずは、富山地方鉄道の市内電車(路面電車)の内、未乗の富山駅前-大学前の区間に乗車。中心部を抜け神通川に架かる橋の上をトロトロと、しかし、渋滞で動かない自動車を尻目に悠然と走って行く様は風情があります。ただ、軌道敷内で右折待ちをしていた自動車には閉口でした。十数分乗って200円。 大学前からは非情にも路線バスで駅に戻りました。渋滞は反対方向だったので路面電車よりも若干早く駅に到着。しかし運賃は数十円余計にかかりました。 (富山ライトレール) 地方鉄道の発着する富山駅南口から長い地下通路を抜け北口に出ると、ここにもまた路面電車の電停があります。これが今年の春に開業したばかりの富山ライトレールの「富山駅北」駅です。 もともとこの路線はJR富山港線でしたが、富山駅付近の線路を付け替え路面電車化し、経営自体もJRから分離して駅の数も増やし、運転間隔も1時間に1本かどうかを15分に1本に増発したのです。 富山駅北17時30分発の岩瀬浜行きは2両編成の電車に全員がほぼ座れるような込み具合で、まずまずの乗車率です。新設の軌道(路面電車)区間は遠慮がちに走っていましたが、新設の奥田中学校駅から元の富山港線の鉄道区間に入ると水を得た魚のように力強く走ります。 途中から乗る客もいたりして終点まで乗る客は私1人だったということはなく、夕闇の中、終点岩瀬浜に着きました。運賃は土休日ということで100円に割り引かれていました。 折り返しの列車に乗りましたが、これから富山市内へ行く乗客も結構いて、盛況の中今日の宿の最寄り駅奥田中学校前で降りました。 ホテルは天然温泉のあるアパホテル富山。ツアー客が大勢泊まっていました。温泉はまずまず。 (高速バス) 翌朝はホテルから富山駅まではまたしても非情にも路線バスで。雨は止んでいるようです。富山駅からは行きと同じように普通列車で戻るのは面白くないので、高速バスで新潟県の三条燕まで進みます。この選択が絶妙のものであったことは後で分かります。 この高速バスは富山と新潟を1日2往復結んでおり、両端の周辺地区でも乗り降りができます。できれば長岡あたりで降りたかったのですが、三条燕まで停留所がないので仕方ありません。それでも運賃は3550円とJRで特急に乗るよりも安く行け、日本海をJRとは違った角度で眺めることができ、後述する三条燕・燕三条乗り継ぎというマニヤックな体験もできるのもよいかなと思いました。 乗車率はほぼ50パーセント。雨は富山市内を抜けるとまた降り始めました。北陸道に入り、有磯海SAを過ぎると日本海が見え始めます。「上越までトンネル26本」という標識が見えたころ風雨が激しくなり、トンネルに入り落ち着いたかと思うとまたトンネルから出た瞬間強い雨、という繰り返しで県境を抜けました。バスは風雨にもかかわらず快走します。 親不知では日本海に道路がせり出し絶景になります。親不知や静岡の清見潟は高速道路のせいでJRの車窓は著しく悪く景観も損ねていますが、よくこんなところに道を作ったという思いもあります。日本海の景色は柏崎付近まで楽しめました。 雨は日本海を離れてからは降ったり止んだりで、乗車から3時間足らずでほぼ定刻どおり三条燕BSに到着しました。(この項つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月04日 17時30分10秒
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