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カテゴリ:ジュラシック・パーツ
今回の化石はソテツの仲間であるザミテスZamites choshiensisです。神流町では瀬林層から産出します。 ザミテスは、領石型(りょうせきがた)植物群(※)と呼ばれるグループに特徴的に産出します。ちなみにソテツ類は石炭紀(約3億5千万年前)に化石が見つかっており、中生代に大繁栄し、現在約11属160種が南北両半球の主に熱帯~亜熱帯に分布しています。 このことをふまえて、当時の神流町の様子を、やや乾燥した現在の赤道付近のような気候としてセンター内のジオラマで再現しています。 ところで、発掘体験をしてよく聞かれるのが、植物化石の見分け方です。先月号のオニキオプシスのような葉の形をしていれば、植物とわかりますが、写真のようにただ黒く光る線みたいなものだと植物だと思いませんよね。その場合、爪で引っかいて、黒くついたら植物だと思ってください。なぜかって?それは植物が化石化すると炭になるため、爪よりも柔らかく、炭の一部が爪に付くからです。 By 恐竜センター(佐藤) ※領石型植物群とは:ジュラ紀後期~白亜紀前期にかけて東南アジアから極東に分布した、やや乾燥した熱帯~亜熱帯性を示す一連の植物群のこと、高知県南国市にある領石地区が名前の由来 ※参考文献:新版地学事典、地学団体研究会編集、(株)平凡社. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月04日 08時02分08秒
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