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カテゴリ:大会コラム
スタッフのLumines(twitter:@lumines2)です。第2回DM静岡CSは参加者の方々のおかげもあって大きなトラブルもなく無事終了しました。
関東圏でのCSと同日開催になってしまい、あまり参加者は多くないのではないか?と思っていましたが、 前回をはるかに超える126名も参加して頂いて正直かなり驚いています。 そんな126名の参加者がどのようなデッキを選択し、またどんなデッキが多く勝ちあがったのか、今回も振り返ってみましょう。 本戦の風景はこちらのプレイリストから見られます。 >第2回DM静岡CS動画プレイリスト(youtube):http://www.youtube.com/playlist?list=PLkytyJcjxDP4_fJoxUDORAmlk9OCqgJcK 決勝戦の模様はこちらでも紹介されました。確かに2戦とも見応えのある試合で決勝戦にふさわしい盛り上がりでした。 >「第2回 DM静岡CS」の対戦動画が公開 決勝戦の劇的な逆転が話題に:http://supersolenoid.blog63.fc2.com/blog-entry-3166.html ■トーナメント形式について 今回のトーナメント形式は、Magic: The Gatheringの運営ツールを用いて、以下のようになっていました。 予選ラウンド:1ゲーム、スイスドロー8回戦 ↓上位32名が決勝ラウンドに進出(同点は対戦相手の勝率にて判断) 決勝ラウンド:3ゲームマッチ、シングルエリミネーション5回戦 前回に比べて、単純に決勝ラウンドの枠が減り、決勝ラウンドでの不戦勝がなくなりました。 また、予選のラウンド数が多いので、いろいろなデッキと相対する可能性が増えています。 結果的に、前回よりも決勝ラウンドに進出するのが難しくなっています。 ■メタゲーム・ブレイクダウン [アーキタイプ集計表] ※ビートダウンと速攻系は同じ積極的に攻めるデッキですが、1マナから攻撃できるクリーチャーを採用しているのを速攻、それ以外をビートダウンと定義しています。 目を引くのは今回圧倒的な使用率を誇る青黒赤の墓地ソースと呼ばれるデッキです。次いで多いのは黒緑の《神聖斬 アシッド》を使ったデッキになり、 そのあとに《ミステリー・キューブ》系のデッキや青赤緑の《必勝の頂 カイザー「刃鬼」》デッキが続きます。 ビックマナや超次元系など様々なデッキが群雄割拠していますが、墓地ソース、黒緑アシッドの多さもあって全体的にはビートダウン寄りな印象を受けます。 決勝ラウンドに進出したデッキに注目してみると、面白いことに墓地ソースの量が19→6とかなり数を減らし、黒緑アシッドと使用率が入れ替わります。 青赤緑「刃鬼」も11→2と激減し、白青黒の超次元系デッキと逆転しています。キューブ系もほぼ全滅しています。 黒緑アシッドは間違いなく今大会の勝ち組デッキですが、白青黒超次元系のデッキも比較的勝ち組だったといえますね。 デッキの使用率にはいくらかの開きがありますが、主要なアーキタイプのどれかが特出しているわけでもなく、相性差のあるマッチアップも多いので、 現環境はかなり混沌とした感じになっています。どのアーキタイプが多いかを読み、ベストな デッキ選択をできるかどうかがこの環境を制する鍵となりそうです。 ■各アーキタイプ解説 では、それぞれ主要なアーキタイプについて解説していきましょう。 【墓地ソース】 《シンカイタイフーン》、《戦略のD・Hアツト》、《フェイト・カーペンター》などから自分の墓地にクリーチャーをため込み、《暴走龍 5000GT》、《百万超邪クロスファイア》を素早く召喚して殴りきる、一風変わったビートダウンです。 ドローが多く、墓地にあるカードも《盗掘人形モールス》や《白骨の守護者ホネンビー》で回収しやすいので必要なカードにアクセスしやすく、デッキのすべてがクリーチャーであることから《封魔ゴーゴンシャック》などが無理なく採用できます。 全体の使用率は圧倒的で、決勝ラウンドに進出した数も黒緑アシッドに追い抜かれたものの、参加者全体の人数が約1/4になってる中で墓地ソースは約1/3が残っているので、十分強力であることがわかります。 このデッキを意識したデッキも多く、白青黒超次元や墓地ソース自身に《埋め立てロボ・コンクリオン》を採用するデッキもいくつか見られました。 使用者:Emil 成績:4位 デッキ解説:http://www.youtube.com/watch?v=pW9nE8L0eOM メインデッキ(40) 1《アクア・メルゲ》 1《埋め立てロボ・コンクリオン》 3《シンカイタイフーン》 4《フェイト・カーペンター》 3《封魔ゴーゴンシャック》 4《終末の時計ザ・クロック》 4《盗掘人形モールス》 3《白骨の守護者ホネンビー》 3《百万超邪クロスファイア》 3《暴走龍 5000GT》 4《戦略のD・Hアツト》 4《疾封怒闘キューブリック》 2《金属器の精獣カーリ・ガネージャー》 1《魔水晶スタートダッシュ・リバイバー》 超次元ゾーン(8) 1《時空の不滅ギャラクシー/》 1《時空の精圧ドラヴィタ/》 1《時空の雷龍チャクラ/》 1《アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>/》 1《ヴォルグ・サンダー/》 1《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/》 1《時空の封殺ディアスZ/》 1《勝利のガイアール・カイザー/》 【黒緑アシッド】 全体の使用率も多く、また決勝ラウンドにも最も多く進み、さらには優勝もしたのがこの黒緑アシッドです。 黒緑超次元の亜種のようなデッキですが、《神聖斬 アシッド》が《解体人形ジェニー》や《天真妖精オチャッピィ》等を《聖霊左神ジャスティス》に変化させ、能力で各種超次元呪文や《地獄門デス・ゲート》を唱えることでさらに展開をサポートします。 追加の《神聖斬 アシッド》を呼ぶことで守りを固めることができるのも対ビートダウン戦などでは見逃せません。 使用者:Genji 成績:優勝 デッキ解説:http://www.youtube.com/watch?v=AG73B4Fqhlg メインデッキ(40) 4《解体人形ジェニー》 2《威牙忍ヤミノザンジ》 3《超次元ミカド・ホール》 3《超次元バイス・ホール》 4《地獄門デス・ゲート》 1《霞み妖精ジャスミン》 2《青銅の鎧》 2《天真妖精オチャッピィ》 4《フェアリー・ライフ》 4《ピクシー・ライフ》 1《ライフプラン・チャージャー》 4《超次元フェアリー・ホール》 3《聖霊左神ジャスティス》 3《神聖斬 アシッド》 超次元ゾーン(8) 2《時空の喧嘩屋キル/》 1《時空の戦猫シンカイヤヌス/》 1《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/》 1《時空の封殺ディアスZ/》 1《タイタンの大地ジオ・ザ・マン/》 1《勝利のリュウセイ・カイザー/》 1《勝利のガイアール・カイザー/》 【青赤緑「刃鬼」】 ビックマナと呼ばれるマナ加速から大型のクリーチャーや呪文を振り回すデッキの一種で、 《必勝の頂 カイザー「刃鬼」》を素早く召喚し、能力で《永遠のリュウセイ・カイザー》、《勝利宣言 鬼丸「覇」》が飛び出してくるデッキです。 《ドンドン吸い込むナウ》を始めとした各種除去でビートダウンをしのぎ、後半は一撃でゲームを決めるプランを持っているのが魅力的ですが、《封魔ゴーゴンシャック》や《デュエマの鬼!キクチ師範代》が非常に効いてしまうのでそれらを採用しているデッキには苦戦を強いられます。 使用者:ずたか 成績:ベスト8 メインデッキ(40) 2《光牙王機ゼロカゲ》 2《パクリオ》 1《蒼狼の始祖アマテラス》 2《サイバー・N・ワールド》 4《どんどん吸い込むナウ》 2《クリスタル・メモリー》 1《轟火シシガミグレンオー》 2《永遠のリュウセイ・カイザー》 2《勝利宣言 鬼丸「覇」》 2《温泉 湯あたり地獄》 4《フェアリー・ライフ》 4《ピクシー・ライフ》 1《セブンス・タワー》 1《ガチンコ・ルーレット》 2《ライフプラン・チャージャー》 2《爆進イントゥ・ザ・ワイルド》 2《「知」の頂 レディオ・ローゼス》 2《必勝の頂 カイザー「刃鬼」》 1《無双竜鬼ミツルギブースト》 1《ボルバルザーク・エクス》 超次元ゾーン(8) 2《時空の喧嘩屋キル/》 1《勝利のプリンプリン/》 1《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/》 1《時空の封殺ディアスZ/》 1《タイタンの大地ジオ・ザ・マン/》 1《勝利のリュウセイ・カイザー/》 1《勝利のガイアール・カイザー/》 【キューブ系】 《ミステリー・キューブ》を全力で投入し、大型クリーチャーのコスト踏み倒しを狙うデッキです。 シールド・トリガーであることからビートダウンでもシールド次第で一方的なゲームに持ち込むことができるのも見逃せません。 追加で《ミラクルとミステリーの扉》や《ホーガン・ブラスター》を投入し、プレイヤーによっては《ポジトロン・サイン》まで採用する通常型と、《超天星 バルガライゾウ》入りの連ドラに《ミステリー・キューブ》を追加し爆発力に特化したライゾウ型の2種があります。 すべて合わせれば青赤緑「刃鬼」よりも使用者は多かったのですが、決勝ラウンドに進めたのはわずか1人でした。 このデッキも「刃鬼」同様の弱点を抱えている上、運の絡む要素が多くなりがちなのが原因でしょうか。 >通常型(キューブブラスター) 使用者:すばる 成績:準優勝 デッキ解説:http://www.youtube.com/watch?v=VMFu0-erosU メインデッキ(40) 4《ドンドン吸い込むナウ》 1《ホーガン・ブラスター》 1《サイバー・W・スパイラル》 4《希望の絆 鬼修羅》 4《勝利宣言 鬼丸「覇」》 3《暴走龍 5000GT》 2《めった切り・スクラッパー》 2《神秘の宝箱》 4《ガチンコ・ルーレット》 4《ミステリー・キューブ》 1《獰猛なる大地》 1《偽りの名 ゾルゲ》 4《偽りの王 ヴィルヘルム》 2《偽りの王 モーツァルト》 1《ミラクルとミステリーの扉》 2《無法のレイジクリスタル》 (後半に続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年09月05日 03時37分34秒
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