活性酸素が死を招く
激増 活性酸素が死を招く癌もアトピーも90%は活性酸素が原因!■活性酸素はジキルとハイド活性酸素は、人間に本来備わっている免疫機能の一種です。「活性」といっても生き生きとしているという意味ではありません「ほかの物質と結びつきやすい」性質を持った酸素のことです。酸素は生命に必要なはず?ですが、空気中の酸素は約21%この酸素濃度を50%にすると、実験では通常なら3年半生存するネズミが半分の寿命になってしまいます。酸素濃度が100%なら1週間も生存しません。その理由は、加藤邦彦・東京大学大学院理学系講師によれば、酸素が身体の中で、毒性の強い活性酸素に変わるからです。「ほかの物質と結びつきやすい」性質とは、私たちの暮らしの中の身近な例では、消毒に使うオキシフル(過酸化水素)も活性酸素と同じ原理です。オキシフルを傷口に塗ると、激しい化学反応を示す白い泡とともに細菌を一瞬のうちに殺していきます。つまり、活性酸素は非常に反応しやすい性質があり、他の物質と結合しやすいのです。それゆえ侵入してきた細菌やウイルスを破壊し、異物を溶かしてしまうのです。そればかりでなく、同じように活性酸素は体内の細胞にまで傷害を与えるのです。こうした過剰な活性酸素の人体への影響について研究者として著名なのが、土佐清水病院院長で京都大学医学博士の丹羽博士です。■活性酸素発生のメカニズム丹羽博士の研究によれば活性酸素は、侵入してくる菌や異物を溶かすために必要な物質であると同時に、過剰生産されると、細胞外に流出して身体に悪さをします。過剰産出された活性酸素こそ、現代病の原因の、実に90%にも及びます活性酸素発生のメカニズムについて、近藤元治・京都府立医科大学教授は次のように解説されています。どんな工場でも生産活動により必ず産業廃棄物が出ます。産業廃棄物が処理能力を超えて作られると公害はが生じ、環境に悪影響をもたらします体内も同様に、エネルギー源の燃焼に利用された酸素は最終的に水素と結びつき、水となる過程で、廃棄物といえる体内公害物質・活性酸素を発生させます。また、体内い入った酸素は細胞内までさまざまな物質を酸化させ、酸素そのものが還元される過程で、大気中のものより活性の強い酸素の親類やその関連物質ができ、人々の健康に悪影響を及ぼしているのです。■体内酸化を引き起こす活性酸素鉄が空気に触れ、赤く錆びることを酸化といいますが、同じことは人体内部でも起きています。体内に産生した、活性酸素が人の組織を酸化させ、老化を始め癌、動脈硬化などの様々な生活習慣病を引き起こしているのです。■シミ・シワ・老化にも関与癌を誘発する要因は様々です。しかし、唯一共通する因子として活性酸素の関与が指摘されています。一方、化学物質、医薬品、添加物、排ガスなどの汚染物質は肝臓で分解=解毒されます。このときに、活性酸素を発生するものが発癌物質です。加齢と共に増えるシミ(老人班)やシワは、皮膚組織が活性酸素によって酸化されることから増加します。このような酸化は、当然、心臓の筋肉や脳の細胞にも生じます。脳の酸化にも活性酸素は大きな影響を及ぼしています。年をとったネズミに活性酸素除去剤を投与すると、そのネズミの記憶力や体力が開腹することも、実験で判明しています。