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公園デビューして間もない頃、
キャバリアを飼っているオバちゃん に「いい子だね~、おりこうさんだ ね~、大きくなったら、この公園を 仕切る名犬になるよ」と言われた。 名犬・・・いい響きだ。 なんて、いい響きなんだ。 その日から、俺はどんを名犬にすべ く育ててきたつもりだ。その結果、 (1)ワガママ(2)頑固(3)甘 えん坊になった。 「そんなの名犬じゃないじゃん」と 言う方が多いと思うが、俺の考え方 は違う。名優と呼ばれる役者の多く はワガママと言われている。名政治 家は頑固者が多いじゃないか。名ホ ステスは甘え上手だと聞いたことが ある。強引な例えかもしれないが、 俺にとっては、どんは名犬なのだ。 ただ、少しだけ臆病なところが欠点かもしれない。 車の音には慣れているはずなのに、「プシュー」というトラックのエアーブレーキの音がすると、壁際に寄って座り込みをはじめる。 どん「こわい、あぶない、ダッコしろ」 俺「お前は名犬だろ、歩きなさい」 どん「イヤだ、危険だ」 俺「早く公園に行こう、友達が待ってるよ」 どんは、しぶしぶ歩きだす。しかし、何故こんな所を歩くのか?これも、名犬の証なのか。そして、公園の中心部に到着。 どん「誰もいないじゃないか」 俺「いないなぁ~」 どん「ウソつき!」 俺「お前がウダウダしてるから、みんな帰っちゃったんだよ」 どん「ウダウダしてるとこが好きなくせに」 俺「急に甘えるな」 こんな日は、抱いて帰ってやる。こいつにとっては、毎日が危機の連続なのかもしれないからだ。お前には、俺が付いているから心配するな。 いつになったら、誰にでも名犬と呼ばれる日が来るのか? 引っぱった割には、ありふれてるな。明日からは、もう少し考えてみよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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