恐怖の数学男現る!
私は何を隠そう「恐怖の牛乳男」である。あまり皆さんには評判が良くないがさして迷惑をかけているわけでもない。ところがである。世の中には色々な「恐怖シリーズ」があって今日お伝えする「恐怖の数学男」は本当に迷惑かつ末恐ろしい話なのである。・・・・・・・・・・・・・・それはとある教室でのこと。小、中学生の数学を教えていた時のことである。年の頃、10歳ぐらいのめがねをかけたアジア系のいかにも秀才そうな男の子が早口で質問をしてきた。よくわからない単語をたくさん使っていたのでとにかく持っている問題集を見せてもらった。すると。。。なんだか懐かしいようなよく分からないような数式がいっぱい並んでいる。「えーーと、これは確かーーーー。。。」焦って辞書を引いて出てきた単語が[FACTORISATION]。つまり、「因数分解」であった。(これは確か高校でやったやつではないか…しかもまったくわからんし、まったく思い出せない。といううかマスターした気がしない。だから俺は高2から私立文系コースなんじゃい!)まじで動揺するドンドンさんを尻目に彼は自分なりの解答方法を一気にまくし立てた。英語はわからん、因数分解はわからん、二重苦の中、余裕をかまして[I see], [ kind of...] [you are right..]とかあいまいな言葉を返した記憶がある。ま、とにかくわからないので10分、時間をくれ。ちょっと込み入っているから一人で考えたいみたいなことを言って問題を預かった。必死に解答を読みなんとか解いて説明しに行くと彼は次の問題をやっていた。どうやら俺より先に理解したらしい。。。背中に嫌な汗をかきながら先生が生徒より劣っていることの立場のなさといったらたまらないという辛さを身をもって実感。・・・・・・・・・・・・・数週間後。恐怖の数学男はどんどん進んで因数分解以上の問題を解いている。そんな時に思うことは「お願いだからこっちに来ないで。本当、お願い!!!」「恐怖の数学男」に恐れる「恐怖の牛乳男」はなんとも情けないのであった。。。彼の恐怖は終わらない。編集後記小学だか中学だかしらないけどそんなに進むなよ!ースローライフ推進委員会ー