今日は午前中に図書館に行って、
リーガルサポート発刊の「成年後見テキスト 第一分冊」理論編を読んだ。
事例形式で、後見人がどこまでやっていいのか、いけないのか、境界線上の事例をとりあつかうのは本当に難しいと感じた。
たとえば、アルコール中毒の人が酒を1ダース購入した。その売買契約を後見人が取り消せるかどうか。あるいは取り消すべきかどうか。
アルコールなどの嗜好品の購入は、日常家事ともいえる。
でも、アル中の人にとって、お酒は体を蝕む毒ともいえる。
体を壊すことを承知で、お酒を買うという意思をどこまで尊重したらいいのか。本人が体を壊しても飲むといった場合、後見人は強制的に飲酒をやめさせられるのだろうか。
後見人としては、本人の意思を重視しないといけないし、本人の健康も守ってあげないといけない。
自分でコントロールできない人を、後見人が守ってあげることはいいことなのだろうが、どこまで介入が許されるのか。
後見人は善の押し付けである「風紀委員」になってはいけないともいう。結局はケースバイケースで対応しないといけないのだろうが、何かきっちりとした基準があるといいなと思った。
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