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テーマ:在宅医療に思う(65)
カテゴリ:緩和ケア
我々の病院にも訪問看護ステーションや訪問へルバーステーションがある。当院、他の病院に通院はなんとかできるけれど、日常の生活は訪問看護師やヘルパーに支えられている人が数多くいる。看護師やヘルパーから時々ハラスメントがあることを聞かされる。
今回のクロカンではは在宅療養で起こっているハラスメント問題を取り上げていた。 実際に医師が訪問診療先の家族に射殺された忌まわしい事件もあったし、最近では医師、看護師が監禁された事件もあった。 この番組でも実際に、部屋に包丁が置かれていたとか、患者自身に大声で恫喝されたとか、酩酊している家族に殺すぞと言われたとか、色々な事例があげられていた。 職員が辞めてしまったり、事業所自体を閉鎖したりということも起きている。 それは、医療者が自らの正義感なのか、利用者をハラスメントを自分の落ち度としてとらえてしまうことが一つ原因にあると、この問題に詳しい髙口さんは語る。同時に、利用者側の契約意識の低さも問題だとも語る。 ある事業所では、ボイスレコーダーでハラスメントを記録し、弁護士、行政に相談し、契約を打ちきる手段をとるところも出てきている。 契約内容にハラスメント事項を入れることが今後大切であろう。 一方、ハラスメントに及ぶ家族たちも、密室に追い込まれ、助けてほしいと思っている現状があることも問題として挙げられた。 家族に救いの手を差し伸べることで防げるハラスメントもあるのだと。 訪問看護師やへルバー等が受けるハラスメント事例に関しては、一事業所で抱え込まずに、直ちにその主治医、行政、警察、弁護士など、多方面に相談する仕組みを作ることが必要と思われる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.16 20:20:12
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