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テーマ:今日の出来事(288503)
カテゴリ:緩和ケア
今日はホスピス緩和ケア協会の年次総会があった。
コロナ禍でホスピス・緩和ケア病棟の在り方が変わってきているが、どう皆は取り組んでいるか?というところがテーマだった。 私の勤務するホスピスも変わってきてはいる。 コロナ禍前は長く入院を希望する人が多かったが、面会制限がある今、3グループに分かれるような感じだ。 1/4は長く入院することを希望するグループ、1/4は在宅療養を希望するグループ、半分は特に希望はないが家族の望むよう、迷惑にならないように過ごせたらいいな、と思っているグループ。 長く入院を希望する人とは軋轢が生じやすい。 診療報酬が30日毎に減らされていくので、病院としては嬉しくないのである。家族は昔のホスピスをイメージして、ホスピスなのに追い出すようなことを言うのはおかしい、と迫られることもある。私たちだって追い出したいわけではない。診療報酬を削る医療制度がおかしいのである。 ただ、後者の2グループは互いの利害が一致しているので軋轢はない。 在宅療養を希望する人はまず、ほぼ再入院することはないので、風の又三郎みたいな感じである。家族にとってはホスピスがバックアップベッドとなることをお約束しているので有り難がられている。 残りの半分は入退院を繰り返しながら、最期は病棟で旅立つ。一回の入院は大抵30日前後にしてくれるので、診療報酬の面で病院にとっては嬉しいのである。家族にとっても、長期のレスパイト入院と考えてくれるので、デイサービスやショートステイより有り難がってくれる。 最後に淀川キリスト教病院 柏木先生がホスピス・緩和ケア病棟ではなく、緩和ケア病棟と名を打つところが多くなった。ホスピスという言葉の意味を再確認してほしい、と。 ホスピスとは、おもてなしをする場所、の意であると柏木先生は常日頃仰っている。私はその教えを守っているつもりである。 どのグループの患者さん、家族さんにも誠心誠意おもてなしをするよう心がけている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.07.16 06:00:31
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