クマゼミの羽化
今年の梅雨は、何かとんでもなく長いですね。各地で、大雨の被害も出ている様で、被害にあわれた方には、心よりお見舞い申し上げます。さて、大阪では今朝は久しぶりに雨が降っておらず、羽化して日が浅いであろうクマゼミ Cryptotympana facialis (WALKER,1858)が、大量に鳴いていました。昨夜は、きっとセミの羽化日よりだったのだろうと思いながら会社へ行くと、何と!社用備品にかけてあるブルーシートで、セミが羽化しているではありませんか!本未明より羽化を始めたであろう、♀のクマゼミ まだ、翅が本来の位置にありません '06.07.25 0900頃その後、手洗いに行くついで(いや、セミを見に行くついでに手洗いか?(笑))に2回ほど見に行きました。翅が真直ぐに伸び、固まり始めました。 '06.07.25 0940頃頭部が色付き始め、幼虫の抜け殻から離れて、自分の脚でブルーシートに掴まっています '06.07.25 1100頃そしてとうとう昼休み、ご飯を食べなくてもいいつもりで見に行くと・・・いない!、既に飛び立った後の様でした。(残念)クワガタやカブトムシと違って、飛び立てるようになるまでの時間が短いですね。猫に食べられたりしてなかったら良いのですが・・・、彼女の残り少ない人生に、幸多かれと思った次第です。それにしても、周囲は全てコンクリートとアスファルトで固められた会社の構内で、彼女は何処からやってきたのでしょう?一番近い木と土のあるところ(お稲荷さん)からでも、裕に20mはあるのですから、セミの幼虫の脚だと何時間掛かったことか。彼女の強さに、感心した一日でした。おまけ画像の、彼女の抜け殻です。『陰陽師』で呪詛するのに使われていましたから、残念ながら植え込みに廃棄しました。(残念)