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いびつな王冠を
頭上に戴いて 裸足のままの 孤独な王様 風にはためく白いシャツが 彼の翼 自分で創りあげた世界があれば 誰よりも輝ける 確信に満ちた瞳の中に 祝福の鳩が舞い降りる 幾千の翼に描かれた 彼だけのための物語を たやすく読み終えて 彼はもう いってしまう 誰もいない屋上から あきらめも 裏切りも 誰にも打ち明けずに 僕はこの世界の王だと胸を張る でもそんなのさびしいでしょう と 思わずこぼれた私の言葉を 知らない国の音楽みたいに聞き流して 今はもう どこにいるのかわからない 傲慢で 冷酷で 誰よりもやさしかった 愛すべき王様 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月29日 19時12分17秒
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