今日、教室に置いてあった、バイオリンコンサートのチラシにフと目を通す。
よぉ~く見てみると・・・
これって、昔教えよったピアノの生徒ちゃうん!?!?!?!?!?
そう、私が新人講師の時(十数年前)に、半年ぐらい教えよった生徒(当時小学校中学年ぐらい)が、
ソロでバイオリンのリサイタルを開くというのだ
そういや、バイオリンも習いよる言よったよなぁ~。
ほんで、クリスマス会で、生徒みんなでアンサンブルする時に、
彼にはバイオリンをやってもらったような~。
コテコテの定番クリスマスソングをな(笑)
彼は、私が新人講師の時に引き継いだ生徒で、
お父さんがめっちゃ怖かった記憶があります。
教室のすぐ横が彼の家なので、よく怒鳴り声が聞こえてきたモノですわ(^_^;)
そして、カワイの生徒なのに、メトードローズをやってましたわ。
てか、ドリマっ子の私からしたら、メトードローズって何な?でしたわ。
無駄にデッカイ本な(笑)
しかも、30分しかレッスン出来んのに、何冊もやんりょったわ。
もちろん、恐ろしい父親の元で育っとるので、クソが付く程真面目でしたわ。
すぐに弾けよったしな。
でも、発表会には出てくれず、とにかく教材を進めるようにと、父親から言われよったようです。
アレは忘れはせん・・。
講師暦十数年で、唯一の苦情。
それは・・・
「先生が優しすぎるから、もっと怖い先生に変えて下さい!」
父親からの苦情でした。
これ、私の生徒が見たらビックリするコメントじゃわな。
"優しすぎる"て!(笑)
今では、体育会系の音楽講師のになぁ(笑)
そうなんです、
新人講師の時は、私は何があっても叱らん先生だったのだ。
それに、私はテクニック的な事は1つも言わず、表現ばかりを教えよったので(それは今でも変わらんかw)
あの父親からしたら、物足りんかったんだろな。
あの苦情からですわ、私がこうなったんは(笑)
ま、言い方変えると、あの苦情があったから、今の私がいる(笑)
でも、あの当時は新人だったけん、かなり凹んだよなぁ~。
あの時、ちょうどベートーベンの月光1楽章をしよったんよ。
で、今よりクソクソ熱かったワタクシは、
講師交代の時に、彼に手紙を渡したのだ。
確か~、書いた内容は・・・
「至らない先生でゴメンね。でも、もし先生の事を許してくれるなら、途中になってしまった月光を最後まで仕上げて下さいね」
何や意味不明やけど、こんな事を書いたんよ、あのアホの田村ひとみは(^_^;)
そしたら、半年後の発表会のプログラムを見たら、
彼の名前があるではないか!
しかも、弾いた曲は月光。
ずっと月光を弾き続けてくれとったのだ。
彼に私の想いが伝わったんかなぁ・・と嬉しくなったなぁ。。。
とまぁ、こんなエピソードがあったワケなんやけど、
何や、プロフィール見よったら、某有名音楽大学を主席で卒業し、色んなコンクールに出場して、なかなか良い成績を残しとるのだ。
海外にも行っとったみたいやし。
写真を見ると、少しだけ昔の面影が残ってました。
でも、こんなに立派になっとるとは・・・・・。
彼は、今は県外の音楽教室で講師をしよるようです。
そして、今回が初のソロコンサートだそうですわ。
残念ながら、その日は仕事があるので、見に行けんのやけど、
初リサイタルを故郷で開けるなんて、ステキな事やなぁと思いました。
ま、きっと彼は私の事なんて覚えてないだろうけど、
こんなにも音楽に深く携わっとる人と、少しだけでも関わっとったかと思うと、複雑ながらも嬉しくなりました。
ホンマ、影ながら応援してます。
私も頑張らなアカンなぁ~・・・・・。