カテゴリ:童話屋への道
久しぶりの更新です。
土曜日 子ども達を 旦那さんに見てもらって 勉強に。
ひとつめは 児童文学講座。 梅花女子大の公開講座です。
”日本のファンタジー再訪”というテーマ。
3回目の今日は ”現代作家の作品を比較検討する”。
神沢利子 ”くまの子ウーフ” あまんきみこ ”こぶたのぶうぶは こぶたのぶうぶ” ささきまき ”やっぱりおおかみ” まどみちお ”くまさん”
これらを比較して
子どもが 自分は自分でいいんだと 自己認識するという テーマについて 考えました。
”くまの子うーふ”は 「自分はおしっこでなんかできてない! うーふはうーふでできている」と 気づきます。
”こぶたのぶうぶ”は 「なにいってるの。 ぶうぶはぶうぶにまちがいなし。」と お母さんが保障することで安心します。
”くまさん”は 水に映った顔を見て 「ぼくはくまだった よかったな」と 安心します。
”おおかみ”は 「け」と つっぱって 開き直り 自分はやっぱり狼なんだと 認めます。
それぞれに 年齢的な違いがあるので 自己認識の程度が 違います。
”ぶうぶ” ”くまさん” ”うーふ” ”おおかみ”と 年齢が上がる。
それぞれの 自己認識が あります。
”われ思うゆえにわれあり”(カント)・・・ とても 哲学的なテーマ。
こんなことも 描けるんだ・・・と 童話の奥深さを 感じました。 午後からは クレヨンハウスの 子どもの本の学校へ。
今日は ”魔女の宅急便”の 角野栄子さん。 白髪の とても美しい方でした。
”幼年童話”には 文字から立ち上がってくる 空間・時間がある。
言葉を覚え始めた子が 自分で声に出して 誇らしげに読める。
小さな時の世界に すぐに 入っていける。
だから 素晴らしいのだと話されました。
母を早くに亡くし 死神の手に 持っていかれたことで 心のポケットが 大きかった。
元気で朗らかな 自分でいたいから 書く。
小さな石ころが 心のポケットに ポトンポトンと入っていくように・・・ 想像するおもしろさが 感じられたらいい。
”本を読む”とは 文字から立ち上がってくる 風景を 想像する楽しさを味わうこと。
映像ばかり 与えられていると 物を作る力(創造性)が なくなる。
小さな物語の中の 大きな世界を 感じてほしい と 話されました。
私も 元気で朗らかな自分でいたい。 そして 子どもの心を忘れず やさしいお話を 作っていきたいなと 心に誓いました。
サインも しっかり頂いて あったかい気持ちで 帰途につきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 12, 2007 06:50:19 PM
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