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テーマ:暮らしを楽しむ(384837)
カテゴリ:今日の報告!
行ってきました、仙台。
訪れるのは、学生時代からだから、うーん何年ぶり。 目的は、日本小児血液学会、日本小児がん学会への参加。 今は表だっては小児血液の分野で働いていませんが、 ほそぼそと「小児がんの子どもたちの長期フォローアップ」ということに 臨床とは離れながらも繋がっているのです。 今回のメインテーマの一つが、まさしくこれだったため、 珍しく学会に真面目に参加してきました。 教育講演では、チャイルドライフスペシャリストの日本での第一人者である 藤井あけみさんの講演を久しぶりに聞きました。 彼女の小児心身医学会での講演を聞いたのは、何年前だったでしょう? その頃に比べると、明らかに小児がんの分野でも、トータルケアが進んでいます。 まだまだ病院間格差があることは事実。 でも、がんのこどもを守る会をはじめとした、患者・家族会のがんばりもあり、 告知率もすすみ、そして何より生存率の向上ということにより、 将来を見据えた生存の質を高める関わりを、できるだけ早期から行っていかないといけないこと、ということに気がつき始めた血液・腫瘍専門医が増えてきたこと。 それらが、少しずつ太くなっているのを感じてきました。 今回、素敵な言葉を覚えました。 「traumatic growth」 これはがんの体験はトラウマになるかもしれない。 けれど、周囲の温かなサポートを受けることで、その体験を克服し、 人間として成長することができる。 日本語にすると、なんて長たらしい。私の言語能力のなさですが。(笑) これは、がんだけに限らず、今の私の関わる子どもたちにも言えることだと、 日頃から感じています。 不登校になってしまったこと、それをネガティブな体験としか捉えるのではなく、 彼らの成長へと繋げるために必要なことを忘れずにいたいな~と。 そうそう、 もうひとつ新たな発見。 なんとひ孫達の時代だということ。 というのは、ドクターは、だいたい4-5年目に指導医という立場になり、 若い研修医を育てる役目を仰せつかります。 4-5年目というのは、まだまだ未熟なんだけれど、なんとなく「自立感」ももっちゃう怪しい時期。その頃に指導をする立場になることで、ドクターとして、人間として成長します。 (でも、実際その立場にいる間には、そのことには気がつきません。) 若い先生方と夕食をご一緒させてもらっていました。 その時に判明したこと。 なんと、一緒にいた4名の先生方ですが、 一人は私が指導していた学年の先生(子ども)。もう一人は、その彼女が指導していた学年(孫)。 更に別の二人はさらにその彼が教えていた学年(ひ孫)。 もうちょっと落ち着かねば、と改めて実感したのでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.17 18:00:49
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