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会社を辞めて旅に出た ~いつのまにか雲南定住~

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2007/04/08
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カテゴリ:留学生活
 先週の日曜日、友人の日本人から電話があった。この3月に留学に来たばかりのまだ少年の面影を残す日本人留学生が腹痛を訴えているという。

 以前友人のお見舞いで行ったことのある昆明市第一人民医院で診てもらうことにした。この病院、外国人専用病棟があり昆明に住む外国人の間では有名な病院。施設もまだ新しく病室もなかなか(医療技術は不明)。病室は広くベッドのある部屋の他にソファ等の置いてある客室もあり、電子レンジ、給水器、テレビ(まあ当然か)等がある。そう、バスルームも広くちゃんとバスタブもある。

 日曜だったがちゃんと医師がいて診察をしてくれた。医師が彼のお腹をあちこち押したり、超音波診察(?)をしたところ盲腸の疑いがあると。血液検査の結果でその疑いは確定に。病名は急性盲腸炎。

 少しばかり程度の重い腹痛だろうくらいに考えていた私は驚いた(本人はもっと?)。医者はすぐに手術が必要だと言う。放っておくと腹膜炎(と言っていたと思う)になり危険なのだと。当の本人は日本に帰国してから手術を受けたいと主張する(きっと中国の医療技術を信用していないのだ、その気持ちは分からないでもない)。さて、どうしたものか?

 とにかく彼の実家に電話して家族と相談してもらうことにした。病院内からは国際電話が通じないので、点滴をぶら下げて外の公衆電話にかけに行った(中国ではやたらと点滴をする)。

 実家に電話をかけたら彼の祖母がでた。祖母が「○○、元気かね?」とでも言ったのだろう。彼は何でもないかのように「元気、元気」と答えた。おい、おい、病気を伝え手術のことをどうするか相談する為にかけたんじゃなかったのか?思わず吹きだしてしまった。

 彼の祖母をいたわる気持ちと、元気と聞かれたら元気と条件反射的に答える習慣がそうさせたのだろう。典型的な日本人の受け答え。でも、しかし「元気」と答えるとはねぇー。

 そんな彼も結局昆明のこの病院で手術を受け順調に回復しまもなく退院できる。当初はかなり心配したけれど、大事に至らず幸いであった。  





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最終更新日  2007/04/08 09:47:55 AM
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