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カテゴリ:ヨシナシゴト
突然、母がやってきて「これまでにアンタに返した借金が全部でいくらになったかチョイチョイと調べてよ。」とのたまいました。
父が死んだときに、かなりの負債があったので民法通りに遺産の2分の1を相続した母は、私と妹夫婦に借金をしているカタチになっており、毎月少額ずつ銀行に振り込んでいるのです。借金の総額は、76歳の母が生きている内に返しきれるとは到底考えられないケタです。いずれ来るであろう相続の際に相殺するつもりでしたので、足し算などはしたこともないし振り込みが滞っても気にしたことはなかったので、いきなり訊かれたらチョイチョイというわけにもいきません。だって、12年分の通帳をチェックしなくてはならないのですもん。 引き出しをひっくり返して通帳を探し出し、エクセルを立ち上げました。途端に「出たケ?」と母。新規ファイルを作りデータを入力しなくちゃならないというのに脳天気なことです。ヤレヤレ。ブツブツ言いながら、振り込みの日付と金額を確認しながら年度別の表を作り足し算をしてみました。「アンタ、けっこう怠納してたのね。」「だって、お金がなかったもん。」「ちゃんと返済してくれないと、贈与とみなされて贈与税がきちゃうじゃないのよ。」「最近は、自動振り込みにしたから大丈夫。もう少しまけてくれると助かるんだけどね」(そういうのは、記帳されないお小遣いとして現金であげてもいいかな。とちょっと思いましたが、母はすぐに調子に乗るから黙って聞き流しました。)それから小一時間かけて、通帳を見直し総額を出しました。まさに「塵も積もれば山となる。」 借金の4分の1は返済されていることが判明です(とは言っても通帳の残高は、ときどきのモノイリで引き出していたので、たいしたことはないのですが。)。 「ヨカッタねえ。あと36年で完済できるね。でも、遺言状は書いておいてくれた方がいいかもね。」そう、76+36=112。ついでに47+36=83。母子ともども生きてる内には終わらないかなあ。でも、ひょっとしたら・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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