037618 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

青い地球の事件簿

青い地球の事件簿

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2008.03.06
XML
カテゴリ:予測

今回は「お風呂理論」何がおかしかったか考えてみよう。

そもそも、なぜ自然は二酸化炭素を吸収しているのだろうか。二酸化炭素を吸収するのは決して「自然」な姿ではない。人間が化石燃料をまだ大量に放出していない時代に、自然界が二酸化炭素をどんどん吸収していたら、自然界の二酸化炭素はなくなってしまっていただろう。

じゃあ今はなぜ二酸化炭素を吸収してくれているのだろうか。それは人間が二酸化炭素を排出してどんどん大気の二酸化炭素の濃度を高めているからである。二酸化炭素の濃度を高めることで、自然の持つ二酸化炭素とに「圧力差」が生まれて、それが二酸化炭素が自然に吸収されやすい条件を作っているのである。

ここで、「お風呂理論」のいうように、人間排出量を減らして、自然界の吸収量と同じにしたと考えてみよう。この瞬間は、排出と吸収がバランスし、確かに大気の二酸化炭素は増えない。一方で、自然界への二酸化炭素の吸収は続くので、自然界内の二酸化炭素の濃度は増えていく。そのため、大気と自然界の二酸化炭素の「圧力差」は小さくなっていく。そのため、自然界の二酸化炭素の吸収量は減ってしまうのである。したがって排出と吸収量は再びバランスしなくなり、大気の二酸化炭素は増加に転じる。それが前回に紹介した論文に出てくるモデルで起こったことだ。


「お風呂理論」の説明のどこがおかしかったか明らかになったと思う。「お風呂理論」の説明では、二酸化炭素の排出量を半減すれば、それで大気の二酸化炭素濃度を増やさないという目標は達成できるように述べている。本当は、二酸化炭素濃度を安定させるにつれて自然の吸収量も落ちてくるので、それにあわせてさらに排出量を減らしていかなければならないのだ。

次回は、以上のことを踏まえて、あらためて2050年までに二酸化炭素排出量半減という目標について考えてみよう。
(続く。次回がこのシリーズの最終回の予定です。)

(参考)

国立環境研究所 ここが知りたい温暖化 Q&A


二酸化炭素と地球環境






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.03.06 21:03:23
コメント(0) | コメントを書く


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Duket

Duket

お気に入りブログ

 ブログ版・一杯の… eco-windさん
 eco-blog 環境エン… 拓也@エコブログさん

コメント新着

AT@ オートマすぎるwwwww http://daisuki.twwitta.net/t4be68g/ こ…
Gモテ@ GJ!!!!!! かー!!!!!金持ちビ ッ チまじでGJ…
さかな@ Re: 乙っす!!!!そしてあざっす!!!!!…
リーマン@ まぁ・・・!!!!! 普段普通のリーマンしてんだけど、月3回…
こちゃか@ ふぁーーーーだふ!! ぼろ儲けーーーー!!!!!wwwwww…

フリーページ

バックナンバー

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.