カテゴリ:予測
今回は「お風呂理論」何がおかしかったか考えてみよう。 じゃあ今はなぜ二酸化炭素を吸収してくれているのだろうか。それは人間が二酸化炭素を排出してどんどん大気の二酸化炭素の濃度を高めているからである。二酸化炭素の濃度を高めることで、自然の持つ二酸化炭素とに「圧力差」が生まれて、それが二酸化炭素が自然に吸収されやすい条件を作っているのである。 ここで、「お風呂理論」のいうように、人間排出量を減らして、自然界の吸収量と同じにしたと考えてみよう。この瞬間は、排出と吸収がバランスし、確かに大気の二酸化炭素は増えない。一方で、自然界への二酸化炭素の吸収は続くので、自然界内の二酸化炭素の濃度は増えていく。そのため、大気と自然界の二酸化炭素の「圧力差」は小さくなっていく。そのため、自然界の二酸化炭素の吸収量は減ってしまうのである。したがって排出と吸収量は再びバランスしなくなり、大気の二酸化炭素は増加に転じる。それが前回に紹介した論文に出てくるモデルで起こったことだ。
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最終更新日
2008.03.06 21:03:23
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