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bis Himmel und Erde...

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ヘッセ『デミアン』

高橋健二訳、新潮文庫

★★★★

ヘッセといえば『車輪の下』が日本で一番知られているのではないかと思うが、個人的には他作品を読んでいないからかもしれないが、『デミアン』のほうが好き。というより、『車輪の下』は10ページで挫折した。

ネタばれしないようにも、最小限のことを言わせてもらうと、内容は自己を追い求めることがテーマなのでそれなりに難しいと思う。いわゆるドイツの教養小説(Bildung Roman)か?でもRomanといえるほどの長さを持ち合わせていないが... 

読み方を一歩間違えたら違う人生の道を踏んでしまうんじゃないかと緊張しながら楽しめた。自己追求という点から、ドイツっぽさが出ている。性格上、自分と似ている点が多くあり、感情移入しながら読めた。

内容がまじめ(少なくとも自分にはそう理解している)なので、まじめなことを真剣に考えたい方に特にお薦め。特に生き方を考えたい方へ。


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