Eastasian in peninsula.

2007/06/26(火)14:05

期末試験その他。

活在半島(86)

別にここに書くようなことでもないといえばないのですが、まあ日記ですので、そこはかとなく各学年の期末テストについて書いてみようかと。 ????????????????????????????????? 3,4年生の自由研究の授業。 評価はレポートでした。A4を5枚程度。 総評:すげー、つまらない。 やっぱり自分でテーマを選んで、何か書くなんて彼らには難しすぎたか? 一様調べてはいますが、ほとんどネットソースで、自分の考察は小学生の感想文レベル。卒業後は日本の大学院に行きたい、と言っている学生ですらテーマが絞り込めずに単なる解説に終始。 レポートの間尺を考えて内容を絞込むとかそういう発想は全くないみたい。そもそも資料ソースがネットと本一冊ぐらいしかないのに、そんな本一冊掛けるようなテーマ語れるわけねーって。 でも本一冊だって、レポートは書けますよ。その本を批判的に解釈するとか、でね。人が書いたものを「事実」「資料」とだけとらえて、書いた人の主観とかに関する批判は皆無なんですよね。 ??????????????????????????? 3年生の大衆文化の授業。 この授業はJ-popとマンガに関するレポートを書かせました。 取り扱ったマンガは『ダーリンは外国人』から三篇。 その中の「日本人気質?」という話で、日本人の謙遜に関して意見を書いてもらったのですが、「韓国人と似ている」「日本人の謙遜はやりすぎだ」という二つの意見がありました。どっちも個人の感覚の問題だから間違えではないけど、「どう違うのか?」「なぜ違うのか?」についての意見はほぼゼロ。 30数名の中で1人だけ、敬語の使い方の面から日韓の謙遜の質の違いについて書いている人がいました。が、その子は日本語の間違えが多くて得点は低め。残念! 日本人の謙遜って言うのは自己と自分が所属するイエ・会社・国家とその構成員など全てに適応されるもので、もし将来地球と他の惑星との間で交易が開かれ、日本人が担当者になったら 「いやー、地球産はまだまだですよー。貴星の技術を目標に日々努力を重ねております!」 って言うはずで。 韓国人の謙遜って言うのはあくまでも目下に関することだけなんじゃないかと思います。まあそのマンガ自体が「子供」に関する謙遜をあつかったものだから、「日本と韓国は似ている」と考えたんだと思いますけど。 韓国人のメンタリティーとしては自分と自分より下の存在に関して謙遜するのは普通でも、自分より上の存在である会社や国家に関してはむしろほかのどの国よりも強力に自慢している気がするんですが、どうでしょう? だってね。もー何回も何回も言っているのにレポート中で自分の親に言及する時、必ず「私のご両親は・・・されました」って書くんですよねー。こういうのは単なる言語レベルの問題ではないと思います。 あと日韓のマンガ・音楽の現状について説明し、自分の意見を書くという課題を出したのですが。学生達による説明をまとめると以下のようになります。 韓国マンガとK-popは既に死に体です。 もうね、自殺状態。 80年代ぐらいまでは両ジャンルともに結構いい状況だったみたい。それなりに名作マンガもあるらしいですし、ポップス市場も悪くなかったとか。 でも通貨危機以後、貸しマンガ屋の登場とインターネットの普及に伴う違法ダウンロードで市場は壊滅的らしいです。 って、学生ですらわかっているのに改善の見込みナシ!というあたり。 この国のサブカルチャーに未来はありません。 日本もマンガ喫茶の問題とかありますが、韓国に比べればそんなの本当に微々足るものです。 ?????????????????????????????????? 2年生、作文の授業では「高校生活」と「将来の計画」というテーマで作文を書かせたのですが。 ・・・・・ あのね、先生ね、君の日本語の先生ではあるけど、親でも牧師でもないんだよ。 だから「高校時代に先輩を半殺しにして、転校を余儀なくされて」なんてへヴィな話をされても困るんだよ。 それだけ、信頼してくれている、ということだったら申し訳ないけど、ワタシ何にも出来ませんから。 ・・・あれ?もしかすると、「もしA+にしなかったら、貴様も同じ目にあわせてやるぜ!」ってこと? 「将来の計画」は、なんか読んでて素でうらやましくなってしまいました。 韓国人ってのは基本裏づけのない自信の持ち主なので、将来のこととか語らせるとけーっこうでかいこというのですが。 それにしてもそういう高い目標を持ってそこに向かって頑張る!って考えられるのはやっぱりうらやましいな、と。 もちろん私の学生たちがその目標を達成できるかどうかっていうと「この田舎の三流私立大学に通っている時点で無理じゃね?」と思わないではないんですけど、それにしても彼らはまだ若い。少なくとも「努力の余地」はあるわけで。 あー、いかんいかん、俺も頑張らねば! って、思うだけなら簡単なんですがね。はあああ~ ?????????????????????????????? 一年生は会話のテストをしたのですが、今年の一年は結構できる子が多いので急遽「この一学期、授業や自分で学んだ日本語の知識を総動員して、自己紹介をしろ!」って課題を出しました。「自己紹介なんて難しくないじゃん?」と思うかもしれませんが、外国語で母国語で話すように自分の話したいことを話すというのは結構難しいものなのです。 あと、それをネタに学生達と個人的に会話できるという利点もあります。普通に教科書を教えているだけではなかなか学生に近づけませんからね。 まー、いちいち話をしていたらもともと2時間のテスト時間だったのが、4時間ぐらいになっちまいましたが。 これは他の学年にも言えることですが、若ければ若いほど日本に関する関心が高いというのがあって、たぶんこれは韓国における日本文化開放の時期と関係があるんだと思います。ほんの数年前ですからね。 全体的には日本語学習者は減ってきているのですが、それは就職のために英語や中国語を選択した方が有利だからという背景があるからで、そんな中あえて落ち目の日本語を選んでくるというのはやはり日本が好きな人なわけです。 それにしても、『ゴクセン』やら宇多田ヒカルで大学の専攻って決めていいものなのか?と思わなくもないですがそういう学生が結構います。日本サブカルチャーの影響力って恐ろしい・・・ 学A「私が嫌いなのは率直じゃない人です」 sh 「日本人は率直じゃない人が多いけど・・・」 学A「・・・」 (いや、ほら、後で知ってショックを受けるより、日本人の性質を知っていた方がいいじゃん!) 学B「日本に行って、ファッションの勉強をして、WEBショップを開きたいです」 sh「いいねー。日本ではWEBショップで人気になって、本当のお店を出す人もいるよ」 学B「えっ!本当ですか!」 sh「え、あ、うん、ホント、ホントだよ」 (嘘ではないけど。そんな希望に満ちた眼差しで見られても・・・。希望も持つことは大切だよ!ってことで) 学C「私はコスプレが好きです」 sh「は?え、あ、そう・・・(いや個人の趣味としてコスプレは否定しないが、テストの自己紹介で言うか?)・・・えー、と。いや俺も中国にいた時は中国服とかオーダーメイドで作ったこともあるし?あれもある意味コスプレだよね!」 ・・・最後のは、明らかに間違ったフォローのような気がします。いや本人的には「コスプレが趣味!」と主張することに一片の戸惑いも見せていないのですから、私がフォローする必要性はどこにもないのですが! これは何? 世代の問題? 今の若い子達は「コスプレが趣味」はOKなの??普通、なのか?? それとも若い韓国人の間違った日本像のなせる技? 「日本は全世代的にアニメ文化が浸透しており、自らアニメのキャラクターに扮するコアなファンも存在します(報道)」     ↓ (ウリナラフィルター)     ↓ 「日本の若者の間ではコスプレは普通!」     ↓     「私(韓国人)がやっても問題ない!」     ↓ 「いやむしろ日本人に負けるわけには行かない!」 もしそうだとすると、日本文化開放はこの国をとんでもない混乱に陥れようとしているのかもしれませんよ・・・ 何はともあれ、今年の一年はなかなか見込みがありそうです★

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る