東方の風と海：　アキラ　オンライン

少年時、夏の盛りに見た空はこのようではなかったか。しかしそれから長い年月が流れ、多くの事ごとありそして過ぎ去って、そのような日々のなかで絶えてかくのごとき雲は見なかったようでもある。

この南の海の上で、遠く水平線を眺めつつ、そう思ったことであった。

さてと。

この日潜った場所では、群れ棲むものあり、また孤独に生きるものもいたのだ。

潜航してすぐ見かけた、これはゴンズイと云ったか。

昨年、このクダゴンべが居るところにはピグミーシーホースが住んでいたのだと聞いた。

群れ、

また群れ。

そして孤独に。

浮上前の安全停止をしている時、目の前のにツバメウオの群れが現れたこともあった。透明度が良くなかったのが残念ではあるけれども。

このハナヒゲウツボで全身黄色いのはごく珍しいのではなかったか。

これはペーパーフィッシュと云うのだ聞いたけれども、幾度か見かけた。

そしてこれはこの間載せた、ギンガメアジのトルネードを追う本稿のカメラマン。わたくしであります。

また別の日に。




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