初夏のみちのく旅行 ---Vol.1 仙台 ---
ゴールデンウィーク序盤の 3日間を利用して、初夏の東北へと旅立ってきました。数年来の願いだった東北旅行が、ようやく実現です。目指すは仙台、花巻、そして盛岡。「なんでまた仙台・花巻・盛岡?」 という周囲の声などどこ吹く風。45リットルの大型バックパックを背負って人生初の国内線に乗り込み、みちのく旅行の幕開けです。【仙台入り】午前 9時20分、仙台空港に到着。これまで訪れた国内最北地が新潟県であった小生の北部戦線が、何年ぶりかに北上した瞬間です。天気は、快晴。【一路、松島へ】 松島や 鶴に身をかれほととぎす 「奥の細道」 の旅に同行した芭蕉の弟子、河合曾良が詠んだとされる句です。意味としては、「ホトトギスよ。松島の絶景につり合うよう、鶴の姿を借りておいで」 といったところでしょう。さて小生は誰に身を借りるのがふさわしいのだろう、と夢想をめぐらせましたが、焼きホタテをほおばっているとそんなことはどうでもよくなりました。それにしても、海と松の織り成す景色の上品なこと。 【マリンピア松島水族館】ひなびた田舎の水族館だろうという先入観を抱きながらも、松島海岸駅から徒歩数分のところに建っていたので訪れた水族館。結果としては、小生の無礼な予想は激しく裏切られました。とにかくペンギン展示の素晴らしいこと!手を伸ばせば届くようなところに、フンボルトペンギン、マゼランペンギン、ケープペンギンにイワトビペンギン。オウサマペンギンの悠々とした挙動に抱いた思いは、もはや恋。先ほどの 「小生は誰に身を借りるのが…」 という自問に対する答えが 「ペンギン」 であることを、小生は悟ったのでした。売店でペンギンの置物を 2体買い、さっそうと水族館を走り去って電車にかけこみます。こうして慌しく松島に別れを告げたのでした。【クリネックススタジアム宮城】松島から向かった先は、プロ野球 東北楽天イーグルスのホーム球場。クリネックススタジアム宮城でございます。この日は楽天-日本ハムのデーゲームが繰り広げられました。野村監督の通算 1,500勝がかかったこの試合。先発はマー君で、観客は超満員。タオルとリストバンドを買って楽天ファンになりすまして声援を送った結果、見事イーグルスが日本ハムをやっつけてくれました。スコアは 2-1、しびれる展開でありました。ノムさん 1,500勝ワショーイ(・∀・) 【牛タン】仙台に来て牛タンを食べない法はありません。そこで、夕食は 「太助」 で牛タン定食です。牛タンは厚く柔らかく、美味。細かい評論は必要ないでしょう。「他の都市の牛タンは食べられない」 という、仙台出身の知人のコメントが理解できるような気がしました。【夜の国分町】仙台一の歓楽街、国分町を徘徊。仙台でも風俗店に対する規制が強化されているようで、男一人で手持ち無沙汰の 「格好のカモ」 的いでたちの小生にすら、いっさい客引きの声がかかりませんでした。少しざんね・・・いや、えーと、何とも快適な夜歩きでした。【カプセルホテル本町】温和なおかみさんがきりもりするカプセルホテル。一日歩きまわって疲れた小生は、思わずおかみさんを 「お母さん」 と呼びそうになってしまいました。カプセルベッドにすっぽりと身を収め、杜の都の夜は更けてゆきました。