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テーマ:お勧めの本
カテゴリ:文明論・日本論
松岡正剛氏の千夜千冊というサイトをときどき眺め、本当に博学多識な方だなーと思っている。その松岡正剛氏が新たに本を出すということで、楽しみで購入し早速読んだのが、この1冊 松岡正剛氏は、日本を「一途で多様な国」と表現する。その多様さとして、宗教面での多神で多仏であることや、社会制度も一つの制度が全国を支配した例が極めて少なかったことなどが上げられている。そういった多様性が本来の姿であり、それが面白いと主張している。私もそう思う。日本の良さは、料理でもそうだが、なんでも取り込んでしまう包容力というべきだろうか、確かに日本に合うスタイルに変形させてはいるけど、そういったところにあり、それが面白さなんだと思う。 この本では、その多義・多様・複雑性がどうやって機能してきたのかを、「日本の面影」というのをキーワードにして、歴史を振り返りながら、松岡正剛史観にいざなわれる設定になっている。 「倭」から「日本」にいつなったかについて、私ははっきりと知らなかったが、663年の白村江の戦いで、唐・新羅の連合軍に大敗し、それまでの朝鮮半島経営を諦め、新羅が朝鮮半島を統一したことによって、「日本」になったということなんだそうだ。『新唐書』にも「倭の名を悪み、更めて日本と号す」という記述がなされている。このときまでは、中国の各王朝と朝鮮半島と倭は一蓮托生の関係にあったが、この新羅の統一により、倭は朝鮮経営を諦め、日本列島内においての経営に専念することになったのが、日本の成立というわけだ。 途中稿 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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