日本初のロボット「学天則」復元へ…大阪市
大阪市は、昭和初期に大阪でつくられた日本初のロボット「学天則(がくてんそく)」を2007年度に約2100万円かけて復元する。戦前に世界各地の博覧会で展示されたが、現存するのは外見を模したレプリカだけという〈幻の逸品〉。製作工程を撮影した当時の写真などを参考に、世界を驚かせた精巧な技術を現代によみがえらせ、ロボット産業育成を目指す大阪の底力をPRする。 学天則は、生物学者の西村真琴(1883~1956)が大阪在住中に製作し、1928年(昭和3年)、京都で開かれた大礼記念博覧会に出品した。高さ約3.5メートルの半身像で、「天則(自然の法則)に学ぶ」という意味を込めて命名。体内に巡らせたゴム管に空気を送ることで文字を書き、表情を変える姿に、注目が集まったという。 戦前、ドイツの博覧会に出品された後、行方不明に。市立科学館(北区)に複製品が飾られているが、入館者から「動く姿が見たい」との声が上がっていた。(参考=2月8日 読売新聞)