ブログ版・一杯のコーヒーから地球が見える

2005/08/16(火)16:38

圧力や温度感知する「人工皮膚」開発!

エネルギー(246)

 ロボット、アンドロイド、サイボーグ。SF映画には様々な人間型ロボツトが登場している。現実世界ではサッカーのロボカップで、ヒューマノイド型ロボットが注目を集めた。大会プレジデントの浅田稔教授は今後の課題として、人工関節や人工皮膚の開発が必要だと語っていたが、人工皮膚がかなりのところまできた。まだまだ未来の世界だと思っていたものが、徐々に現実味を増しているようだ。  圧力と温度を感知できる「人工皮膚」を、東京大工学部物理工学科の染谷隆夫助教授が開発した。触覚や温度感覚を持つロボットの実現に一歩近づくとともに、医療機器の研究開発などにも役立つとみられる。  染谷助教授はロボットが体表面で触覚を得られるように、圧力を感知するセンサーをシート上に並べる研究を続けてきた。今回、伸縮性のあるプラスチックのネット上に、有機トランジスターを使った圧力センサーを取り付け、同様の手法で温度センサーをつけたネットも作製。この2枚のネットを、網目をずらして重ねることで人工皮膚を完成させた。厚さは約1ミリで、卵のような曲面にも密着できる。室温から80度までの温度と、1平方センチ当たり300グラム以上の圧力を検知できる。シリコンで圧力感知シートを作ると100平方センチあたり10万円はするといわれるが、この人工皮膚の値段は約100円程度と格安だとか。

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