カテゴリ:生態系
埼玉県生態系保護協会の『ナチュラルアイ10月号』が届きました。
草加・八潮支部の活動報告で、草加市柿木の休耕田にヒクイナを発見したとの報告がありました。 ヒクイナは環境省レッドリストの準絶滅危惧 埼玉県のレッドリストの純絶滅危惧IA類に分類される希少種です。 1995年以来観察できなかったとのことで、24年ぶりの再来です。 柿木での滞在期間が長く4週間に渡っているので、繁殖していると見立てました。 この場所は開発が予定され、産業団地となる予定だそうです。 開発にあたって、休耕地となり、ヒクイナが隠れるのに都合がよいヨシ原が広がっています。 そこに目をつけて、つがいでやってきて、繁殖に至ったという何とも皮肉な話でもあります。 草加市、埼玉県の企業局、施工業者の方々と現地を確認したところ、彼らの前で、ヒクイナは「キョンキョン」と鳴き、存在を示してくれたようです。 しかし、だからと言って、計画を変えることはとても難しいことだと思います。この場所を今の状態で残せれば、ヒクイナの餌場、住処など生息環境が整っていて、希少種を守ることができるのですが。 経済・開発が優先の社会へのピリオドはいつ誰が打つのでしょうか。 ![]() サントリーHPより お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月06日 00時28分53秒
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