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カテゴリ:こどもに「境界線」を教えるには
子どもが自分のわがままのため、友達とけんか別れをしてきたときはどうでしょうか?
親にとって、子どもが悲しんでいるのを見るのは辛いのですが、実は、こんな時こそ、子どもを支えながら、どうしたら良いか一緒に考えていくチャンスなのです。 本での例では、親はこういう風に子どもに語っています。 「一人ぼっちになってしまって、嫌な気分だよね。 自分の意見だけを通そうとするとね、そうなるんだよ。 自分のやり方だけで、なんでもやろうとしても構わないけれどね、でもそうしたら友達は離れていくでしょうね。 妥協して折れれば、友達も遊んでくれると思うよ。 1人ぽっちでいるのは、辛いよね。気持ち、わかるよ。 だから、いつでも自分のやり方だけを通そうとすることが、そんなに大事なことなのかどうか、考えて見た方がいいかもね。 何でも好きな事をやりたいなら、そうしてもいいけれど、でも その道を選んだら、とても寂しいことになると思うよ。」 すごいなーと思ったのは、この親が「我を通そうとする道を選ぶなら、それは悲しいことになるだろうけれど、でもそれが決断なら構わないよ」と言っている点です。 子どもをしかりつけるわけでもなければ、コントロールするわけでもなく、子ども自身に自分の人生を選ばせようとする態度です。 実際に子どもは親の望まない方を選ぶかもしれないけれど、 それで現実から学ぶのは、子ども自身だからです。 私もゆっぴーに、そんな風に言う機会がありました。 ゆっぴーは、お姉ちゃんをはじめ、 女の子達の嫌がることをすることが遊びだと思っているらしく、 結局女の子達に、のけ者にされたのです。 「ゆっぴー、のけ者にされて、遊んでもらえないのは、つまらないよね。友達に嫌われるのって、嬉しいことじゃないよね・・」 「いつも自分の好きなことをしても構わないけど、それが相手の嫌がることだったら、友達は遊んでくれなくなるよね。」 「いいもん、僕、友達いなくても。1人で遊ぶもん。(ぷん)」 「そっかー、それでもいいけど、寂しいだろうね。 ゆっぴーだって、友達やお姉ちゃんが、自分の嫌なこと、やめてって言ってもやめてくれなかったら、嬉しい?」 (ちょっと考えて)「ううん、うれしくない。」 「でしょう?きっとお姉ちゃんたちも同じ気持ちだと思うよ。 人が嫌がっても、自分のやりたいことだけやることに決めたんだったら、それはいいけどね、でも友達がいなくなって寂しいのは、自分だろうね・・?」 こう言ったからと言って、子どもは一度でふるまいを変えたりはしません。 「自分もそんな風にされたいの?」 「ううん」 そんなやり取りを、何度かやっているうちに、 面白いからといって、人の嫌がることをやっていると 結局は自分が困るのだ、 ということを理解することになってきているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年04月30日 10時51分02秒
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