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カテゴリ:ひとりごと
かりんは4年生になった昨年くらいから、あまり忘れ物はひどくなくなってきました。
お風呂に入る時、衣類ぬぎっぱなし~とか、石鹸が床の上におきっぱなし~とか おトイレ流して~とか、 そういうのは、まだまだあるのですが、忘れ物すると恥ずかしいからでしょうか、 外に持っていくものは、あまり忘れなくなってきました。 ところが、今日はひさしぶりにやらかしてくれました。 忘れてしまったのは、バレエのレオタードの上に履くスカート。 これもユニフォームのうちなので、持っていかないといけないのです。 レッスンに向かう途中で突然そのことに気づいたかりん、 大慌てで、「お母さん、Uターンして。家に取りに帰ろう」と言います。 Uターンして忘れ物取りに帰るなんてできないよ。 今日は、スカート無しでレッスン受けなさい。 と言うと、ふくれてしまって「もうバレエは今日はいかない。行きたくなくなった。 水曜日のリハーサルに行けばいいんだから、今日は休む。」と言います。 帰るの?帰ってもいいけど、シューズがないわけじゃなくて、スカートがないくらいだったら、レッスン受けられるでしょう。ずっと前にシューズを忘れた時でさえ、 先生が、それでもいいからレッスンに来ればよかったのに、って言ってたじゃない。 でもかりんの機嫌は最悪。 車の後部座席でぶつぶつ言って怒っています。 「もうバレエは行かないって言ってるのに」とかなんとか。 じゃあ、ほんとに帰るのね。 帰ってもいいけど、もう今後バレエには送って行ってあげないよ。 帰るのか、忘れ物してもレッスンが大事だから行くのか決めてね。 かりんのイライラはおさまりません。 「行くか行かないかなんて決められない!」とか「行ったらスカート無しで踊るの嫌だもん」とか、「タイツが汚れているからスカート無しでは恥ずかしい」とかなんとか。 タイツって、最近買ったばかりだから、新品同様なんですよ。 あげくの果てには、「レッスンしている間に、家に帰って持ってきてよ。」 そんな30ー45分もかかる道のりを、取りに帰るなんて、できません。 しかも、たとえ取りに帰ったって、戻ってくるまでに迎えの時間になってしまうでしょう。 かりんは「@$%#@@!!!(意味不明)」なことをごちゃごちゃ言いながら 車の中で物をあちこちに放り投げはじめました。 これで私も逆ギレ。 そこにちょうどUターンできる場所があったので、 「じゃ、もうそういうの、聞き飽きたから、ここでUターンして帰ろう。 忘れ物して恥ずかしいくらいで休むバレエだったら、もう行くの止めなさい。 もう二度と送っていかないから! 忘れ物したのは、お母さんのせい? 忘れ物して恥ずかしいと思ったんだったら、次から気をつければいいでしょう?! 忘れたら帰ればいいや、お母さん取ってきてよ、ではいつまで経っても何も変わらないよ!なんでもかんでも、お母さんのせいにして怒ったって、何にもならないでしょ!」 と言って、Uターンしました。 そのとたん、かりんが泣き出しました。 「お母さん、ごめんなさい!バレエ行くから戻って! ごめんなさい、腹を立てちゃって・・・。」 じゃあ、今回は戻ってあげる。 でも、ここからは、すごく遠回りしないと元の道には出られないから、今日は遅刻するよ。お母さんも怒ったのは悪かった。ごめんね。 お母さんは、かりんが憎くて取りに帰らないって行ったんじゃないよ。 忘れ物をしたのは、かりんなんだから、その責任はかりんが取るべきだと思うから 取りに行かないって行ったんだよ。 そう言うと、かりんは 「私、なんでこんなに忘れん坊なんだろう・・」 としょげかえっています。 人間誰だって、長所もあれば、もっと良くなるよう努力が必要なことだってあるでしょう。かりんが忘れ物が多いのと同じで、私もよく忘れ物をするんだよ。 だから、忘れ物しないように、リストを作ったり、メモを取ったり、 他の人以上に気をつけないといけないの。 忘れ物が多くて困ると思ったら、そうならないよう工夫すればいいだけ。 帰ったら、バレエの時の持ち物リストを作って、毎回チェックしなさい。 その後の道のりは、かりんはおとなしくしていました。 さて、教室には20分遅れて着きました。 かりんを先に降ろして、車を停めてから上に上がってみると、 かりんは他の色のスカートを付けていました。 先生が貸してくれたそうです。 (後で聞いた所では、始めは色が違うから、と嫌がったらしいのですが それしかないからそれを着なさい、と先生が言ったら、あきらめたようです。) かりんは、タイミング悪く、今日はお手伝いさんがしてくれたシニヨンまで、レッスンの最後の方でほどけてしまいました。私だったら慣れているので、ほどけたりしないのですが。 すると、レッスンの後、先生が子供たちを集めて、座らせました。 上級クラスの子供たちは、ほとんどが高学年の子ばかりです。 先生は、その子達全員に向かって、髪の毛は、もうそろそろ自分でシニヨンにする練習くらいしないと、とか、自分の責任でほどけないようにしなさいとか、レッスンに持ってくる物も自分で忘れないように準備しないといけないとか、お説教を始めました。 「だって、いつまでもお母さんにばっかり頼っていられないでしょう? 大人になって、赤ちゃんができても、お母さんに電話かけて 『お母さん、どうしよう、赤ちゃんをスーパーに忘れてきちゃったわ』なんて 言うわけにいかないでしょう。 先生は、5年生の時には、もう自分で髪の毛も結っていたわよ。 それは、先生がすごいという意味ではなくて、先生ができるんだったら 皆もできるはずよ、ってこと。」 女の子たちは、先生の例に大笑いしています。 機嫌の治ったかりんも、笑いながら聞いています。 先生ったら、なんといいタイミングでお説教してくれることか。 「かりんちゃん、今日はスカート忘れてきたけど、それは誰のせい?」 かりんは、「自分のせいです・・」と照れ笑いしています。 「でしょう?ちゃんと自分の物は自分で用意して、管理しないと。 お母さんは、他にもいっぱいすることがあって 忙しいんだから、自分でできることは自分でやらないと。」と言う先生。 あー、ありがたいです。 かりんも今日のことはかなり応えたはずです。 私も、小学校6年生の時、体育大会の予行演習のため体操着を持っていくことばかり考えていたら、ランドセルを家に忘れてしまったことがあって、 あの時はかなり応えました。 応えたからって、忘れ物が無くなる、とは限りませんが、 こんな風に、かりんも一歩一歩成長していってくれるものなんでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年04月27日 13時05分02秒
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