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2014年12月05日
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カテゴリ:本(読書)
木内昇の「櫛挽道守」(くしひきちもり)を読みました。

お六櫛」に魅せられた少女の成長物語です。

中仙道の薮原宿は昔から「お六櫛」で有名で、多いときは住民の半分が「櫛」で生活していたそうです。

何年か前に中仙道を歩いたときも、数件でしたが「お六櫛」の看板のお店がありました。

江戸への隣の奈良井宿との間には険しい鳥居峠がひかえ、また野麦峠を越える飛騨方面への追分でもあり、隣の宮ノ越は木曽義仲の出たところ、険しい山の中です。

お六櫛は普通の櫛ではなく、髪の毛や地肌の汚れをくしけずるためのもので、1寸(約3センチ)に30本の歯を挽きます。

ミネバリという木が材料ですが、この木は成長がとても遅く1ミリ伸びるのに3年もかかるくらいなので目のつまった固い木なのです。

1本の櫛に120本の歯を挽く名人の父。登瀬は父の背を追い、女ながら櫛職人になろうとするのですが・・・・

幕末の木曽の中仙道、外は時代のうねりで嵐。
跡継ぎの早世した弟の影がいつもそこにあり、親子姉妹の葛藤の中で幾多の苦難を越えて成長していく登瀬。

面白く読みました。

第9回中央公論文学賞、第27回柴田錬三郎賞、第8回親鸞賞とトリプル受賞した作品です。

ちなみに私は作者の木内昇(のぼり)さん、男性だとばかり思っていました。

2011年に直木賞をとっていらっしゃって、幕末物が多いのですね。

これからほかの作品も読もうと思います。





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Last updated  2014年12月05日 20時09分30秒
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