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アイデン&ティティ
こんな映画を観た。 東京では12月に渋谷シネセゾンで公開ですが、いち早く試写で見せていただきました。(Denkikanさんありがとう!) みうらじゅんの原作を、宮藤官九郎が脚本化、田口トモロヲが監督デビュー、さらに編集は「あらわし手賛歌」の上野総一さんが担当するという師範代的には文句のない布陣による映画化です。 師範代にとってこの映画は「痛い映画」です。登場人物の心の動きが、グイグイとこっちの気持ちに迫ってきて、観ていて「他人事」として見られないくらいにシンクロしてしまいました。心が痛いのです。 「脚本の構成が・・・・・」とか「演技が・・・・・」とか「撮影が・・・・・」とか「編集が・・・・・」とか、映画的に冷静な分析などできるはずがありません。「面白い映画」や「いい映画」という分類はできないのです。 とにかくスタッフの仕事ぶりが「真摯」です。最近の日本映画が「逃げること」ばかり上手になっている中で、不器用かもしれませんが「逃げない映画作り」をしている「アイデン&ティティ組」の皆さんには頭が下がります。 世の中には「初監督作品」が数多くある訳ですが、この作品のように結晶する例は少ないと思います。同じスタッフで次回作を作ったとしてもこの「痛み」「真摯さ」は再現できないでしょう。 山のように映画を観ている師範代も、こういう映画には数年に1本しか出会いません。あえて言うなら「エドウッド」以来の体験かもしれません。いまんとこ今年の「師範代ベスト1」有力候補作品!! 役者の素晴らしさ(麻生久美子の最高傑作と断言してしまいましょう!)やエンドタイトルの音楽の入り方など、書きたいことはたくさんありますが、公開までもうしばらくあるので、今回はこのへんで・・・・・・・。 「アイデン&ティティ」オフィシャルサイトは以下のアドレスです。 http://www.IDEN-TITY.com/ エイガドージョー・ドットコム スパイキッズ3Dゲームオーバー こんな映画を観た。 アメリカ・サンアントニオ出身の自主制作番長ロバート・ロドリゲス35歳が、自分の映画趣味とメガヒットの実益両方を満足させるべく始めたプロジェクト「スパイキッズ」シリーズの3作目。 これまでも古き良き娯楽映画への偏愛ぶりを感じさせる映画作りで、好感を持っていたこのシリーズですが、今回は近頃珍しい「立体映画」として製作されております。(劇中のゲーム場面が3Dになっています。) 今回の「3Dシステム」は、ジェームス・キャメロンがソニーと開発したハイビジョンのシステムを使用しています。 師範代的によかったのは、3Dのシーンではありませんでした。(正直、眼が疲れた!)それよりも、シリーズの集大成的に展開するクライマックスに泣いた!泣いた!したがって、1作目、2作目のキャラクターをおさらいして見に行くことをオススメします。 クライマックスとは別の点で感動したのは、「家族愛」「友情」「老齢者やハンディキャップを持った人への思いやり」などなど、「子供映画」としての基本テーマが、実に押しつけがましくなく楽しく描かれていたことです。 この映画は、「ラティーノ映画」(アメリカで黒人層とならぶ人種層・ヒスパニック系の人たち向けの映画)の成功作として長く語り継がれるシリーズと思われますが、ラティーノが特に大切にする前述の「美徳」をキチンと描いている点でも高く評価できます。 3D映画ということもあって、興行は「日本語吹き替え版」が中心です。(正直、3Dシーンが多きので字幕は厳しいでしょう。)スタローンの吹き替えの、角田信朗が意外な健闘!セルマ・ハエック役のMEGUMIはダメ!ダメ!ダメ!それ以外にも、ゲストスターがたくさん出てくるのでお楽しみに!特に「指輪物語」のあの人が・・・・・・・・・。 余談、映画館で偶然「某有名作家さん」と会いまして、一緒にこの作品を観ました。映画のツボがほぼ同じ二人なんで、大笑いしながら観ましたよ!スクリーンと客席の一体感は、劇場で映画を観る醍醐味ですよねぇ!カジシンさん! エイガドージョー・ドットコム お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年09月13日 21時11分44秒
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