『ルーンの子供たち~冬の剣~』ジョン・ミンヒ/著
(1)冬の剣 (2)消えることのない血 (3)夜明けを選べ◇内容◇伝説の武具ウィンターボトムキットをめぐる骨肉の争いにまきこまれた幼き少年ボリス。 運命は少年をどこへ導くのか…!? 切ないほどに純粋な少年の孤独な戦いを描く新鋭ファンタジー小説! *****************************いっや~、面白い!!こんなに読むのが惜しい作品もそうそうないです。今回は、当たりでしたファンタジー=ドラゴンと魔法 なんて思っちゃ駄目です。少年ボリスの12歳くらいから20歳までのお話。ウィンタラーは遙か昔からのもので、誰もが奪おうと狙っています。そんな剣を幼い少年が一人で腰にさげ(まだ幼いのでひきずる形で)嫌にもみんなのめに止まり、次々と困難が待ちかまえています。甘いだけの話しではなく、一人の世間知らずな何もできない少年が。剣の使い手となり、人間の醜さを知りウィンタラーを持つにふさわしい青年へと成長していきます。話しの中心は。もちろんウィンターボトムキットをめぐるお話。そこには「ただ平穏で平凡な日々を生きるだけでいい」という希望をもった少年が運命に翻弄されながら、強くたくましく生きていく物語となっています。*****************************おすすめ★★★★★誰も知らない島や島民の独特の暮らし。そこで繰り広げられる島民以外の人間ボリスに向けられる興味や期待、いじめなど待っています。1000年前もの王族の霊とのコミュニケーションなども面白く読み応え充分久しぶりに、良質のファンタジー本に出合えました。『ルーンの子供たち』特設サイト発見