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カテゴリ:主に政治・経済の問題
今日(8月18日)の朝日新聞18面(金融情報面)に「議論しない議員たち」と題するコラムが記載されています。このコラムを読んで、自分なりの意見を述べてみたいと思います。
要は、現状が、小泉首相が言っていた「改革なくして成長なし」のスローガンの通りになっているのか? という問い掛けに対する総括が不十分で、責任論も何もない、今の政治のあり方に、大いに不満で、この国の政治機構を根本的に考え直す時期にきていることを、小泉首相は、身をもって示してくれたんだなと思っています。首相という国のトップが示した「無責任」を体現することで。 確かに新たな成長はありました。しかし、これは企業のリストラが進み、中国や、アメリカの刺激により、投資と消費拡大につながったことによるもので、財政問題、年金問題等、は積み残し、雇用保険に至っては、支給期間の短縮と支給額の減額によって維持されているにすぎません。その間、 ●金融機関の建て直しの為の大量の公的資金を投入し続け、 ●維持管理さえままならない建築物を建てては、二束三文で投売りし、 (その資金は雇用保険料であり、厚生年金保険料であり、国民の血税です) ●行政改革では、本来公的機関が行うべき仕事を民間に丸投げ「耐震偽装問題」を引き起こし、 ●社会保険庁では、算数的「ごまかし」が横行し、 ●手を付けなかった部門に至っては、逆に、焼け太ってしまいました。 そうした中で、就任当初の公約という言葉に固持し、靖国参拝を強行し、後は「よろしく」という態度で、一国の首相と呼べるのでしょうか? 私から見ると、自らが靖国参拝を外交問題化しているとしか見えません。要は、単なる言いっ放しで、なんら説明責任を果たしていません。にも拘わらず(来年3月の参議院選挙に勝てる人をということで)次期総裁は安部晋三氏で決まりとばかりに、自民党内は固まろうとしています(前述した問題等について、何らの議論もないままに)。 このような動きは、国民の政治不信を招くばかりでなく(若い人達の大半は政治家に期待することは、何もないとさえ考えている)、個々の政治家の「政治家としての成長」さえ望めません。 私は思う。この国を動かしているのは、政治家ではなく、明らかにキャリア公務員達です。そのキャリア公務員達の「やりっ放し」の「やっつけ仕事」を食い止めなければ、あらゆる制度が崩壊するのは、目に見えています。それを助長しているのが、今の政治家、とりわけ、政権与党の自民党議員達だと言わざるを得ません。この際、キャリア公務員達を動かせれない政治家達は、全員辞職して、出直して頂きたい、と、そこまで、現状を愁うものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月18日 10時03分13秒
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