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2016年03月17日
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【電子書籍】春休みの勉強の仕方

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『記録』された点数・成績が積み重なる私立校・中高一貫校において、
今学年の結果として出された、一年間の成績は、進学に関わる重要なものとなりますので、
生徒の皆さんはもちろんのこと、親御さんも軽んじることのないようにしておくことを
オススメします。


冒頭から、何を偉そうにと思われるかもしれませんが、昨今、
学校・先生側から、『何も言われない』ことを勘違いして、
大丈夫だと安心する方が多くなってきたので書かせて頂きました。


学校・先生側が『何も言わなく』なったのは、パワハラ・差別・体罰と言われることを
避けるためです。


進級・進学要綱という明確な基準を設けてある私立校・中高一貫校では、
本当に『可能性が無くなる』まで、『何も言うこと』ができません。


言ってしまえば、それで生徒・ご家庭の気分を損ないでもしたら、
上記のようにパワハラ・差別・体罰と言われ、PTAで問題視されてしまうからです。


これは進級・進学要綱が明確な基準を持っているがゆえのジレンマなのでしょうが、
仮に、残り一回のテストにおいて、全教科100点満点を取れば、
ギリギリ進級・進学できるという状況・状態であれば、
今までどんなことしている生徒だろうと、どんな学力の生徒だろうと、
『可能性がある以上』は、学校・先生は、何も言えません、
『応援』するか『静観』するだけでしょう。


下手に個人的に呼び出して、圧迫・強制するかのように忠告しようものなら、当然のことですが、
仮に冗談めいた軽い言い方をしたとしても、問題になるからです。


また、今の学校・先生もまた、自分の身が社会的に危険になるかもしれないのに、
『そこまで』して、生徒を助けたい、生徒を進級・進学させたいなどとは思っていないでしょう。


ですから、点数・成績、データ至上主義とまではいきませんが、それに限りなく近い形で、
成績不振者をばっさばっさと切り捨てていきます。


自由・自主性を認め、子供の可能性を最後の最後まで信じて、
“ご家庭”から文句の言われないように、最大限の努力をしてきた結果、
こうなったのかもしれませんが。


そのため、成績の見方ができない生徒、ご家庭が、
進級・進学できない悲劇の犠牲者となることが増えてきました。


これは、今こうなっている現状、全て『自己責任』でありますから、
おそらく他の生徒、ご父兄からも同情されることはないのでしょうが、
せっかく入った私立校・中高一貫校、そして通常よりも高い授業料を払ったにも関わらず、
最後の最後でこの仕打ちは・・・と思うところがあります。


私は進級・進学の権限・権利はもちろんのこと、
根拠やデータ、原理や理論を持ち合わせていないからこそ、
こうも好き勝手に書けるわけです。


しかし、学校・先生も『一度』は必ず説明しているはずです。


もちろん、私のように過激に大げさに言っているわけではないでしょうが。


それを聞き逃してしまった、勘違いしてしまったという方が、ご家庭が、
極端に進級・進学できない傾向にあります。


失礼な言い方をすれば、最初から真剣に聞く気がなかったのだろう、
聞いていても『なってみるまでわからない』で無責任に過ごしてきたのだろうという方、
ご家庭も少なくありません。


何回か書いてきておりますが、こういう方とご家庭、そして私立校・中高一貫校というのは、
意識が、感覚が、生活が、考え方が、ミスマッチしており、ひどい書き方になりますが、
そもそもその学校に入ったことが間違いだったと言えることが多いです。


さらに失礼ながら、親御さんに対して言えるのが、その私立校・中高一貫校のブランドに引かれ、
自分のお子さんをブランド品にしたかっただけのように思われる言動・態度・姿勢を
感じることがあります。


もちろん、お子さんの将来未来のことを本当に本気に考えて、
その学校に入れたことだとは思いますが。


しかしながら、そうして親御さんが最高の環境、将来・未来を用意したにも関わらず、
好きなことを、自由を、自主性を認めたにも関わらず、
お子さんの成績が全てを物語ってしまうことになります。


私立校・中高一貫校で、進級・進学できなかった方は、親御さんは痛感していると思います。


昨今の学校や先生は、“出来る”方を伸ばし、“出来ない”方は放っておく、
相手にしないようになっています。


しかし、これは学校や先生に、一切の責任はありません。


理由は上記したように、『余計なこと』をしようものなら、パワハラ・差別・体罰問題に
なるからです。
そして、これはおそらく学校・先生が今一番ジレンマを抱えている問題でしょう。


この問題が解決することはない、もしくは解決するには時間がかかることを考えると、
やはり気付いて欲しいのは生徒本人、ご家庭が、自ら『気付く』『気をつける』
しかないということです。


各学期の成績は上がった、下がったで一喜一憂する程度で構いませんが、
『学年』での成績となると、一喜一憂では済まされません。


単位制、絶対評価の私立校・中高一貫校ともなると、その『学年』での成績は、
進級・進学要綱に大きく関わることになります、というより、直結することになります。


ですから、この『学年』での成績において、1や不合格といった評価を受けた教科が、
一つでもあったら、今後の学校生活(主に部活動)、勉強・学習習慣を改めて考え直さない限り、
その成績が、進級・進学要綱に大きく響くことになります。


一度『1』や『不合格』という成績を『記録』してしまった場合、
それを取り戻すには、『5』や『A合格』『優』といった成績を取らなければ、
合算平均して、『普通』の成績、つまり3や『合格』にはなりません。


“各学期”の成績であれば、『次の学期』で挽回となりますが、“学年”での成績となりますと、
『次の学年』で総合、トータルの成績で、挽回しなければならないことになります。


つまり、今回、『学年』での成績で、『1』や『不合格』を取ってしまった方が、
次学年の一学期の成績で、『5』や『A合格』『優』を取ったから、“挽回”できた、
これで帳消し、もう終わり、ご破算になりました、というわけではありません。


二学期も、そして三学期も『5』や『A合格』『優』に近い成績を取って、
『学年』としての成績として、『5』や『A合格』『優』を取って、初めて、
今学年の、『1』や『不合格』を挽回、帳消しということになります。


これを勘違いしている方、親御さんは、“成績が取れている”方でも、多いと思います。


だからこそ、学校や先生も、うるさく(各学期で)『普通』に成績を取りましょう、
赤点、不合格などは取らないようにしましょう、と言っているわけです。


なぜなら、『学年』としての成績で、赤点、不合格になると、進級・進学要綱に響くから。


各校で進級・進学要綱における、各学年の成績の評価の仕方は細かくは異なるかもしれませんが、
おおまかに、大げさに言えば、このようになっています。


この事実を知った上で、次の学年で、各学期で『5』や『A合格』『優』といった成績を
取るために、どんな学校生活を、どんな勉強・学習習慣をやっていくかを、
よく考えて下さい。


ある意味、私立校・中高一貫校において、学年での成績で、
『1』や『不合格』という成績を『記録』してしまうことは、
次学年で『受験勉強』するくらいの気持ち、覚悟、意識を持って臨まないと、
進級・進学の道が安全圏に届くことはありません。


さらに、高校からは義務教育ではありませんので、『進級要綱』が力を持ってきます。


学年での成績においても、複数教科において、『1』や『不合格』という成績を
『記録』した場合、その時点で、『進級不可』ということになったりします。


私立校・中高一貫校の場合、このことを、つまり『学年』の成績においては、
『1』や『不合格』という成績をとらないということを、“中学時代”から、
意識して、帳尻が合わせられるようにしておかないと、
どんどん進級・進学が厳しい状況・状態になっていきます。


さらに、じゃあ、ギリギリ2や3を取ってさえいれば、
なんとかなるんだと思っている方は、大学付属までの学校であれば、
その意識、考えに、高校3年生になって、大学進学が決まる時に泣くことになります。


大学まで付属の私立校・中高一貫校の場合、一見すると、学業・成績の“順位”なんて、
意味無い、関係ないように思われますが、その実、それが意味を持つのが、関係するのが、
高校3年生になって、大学の学部学科を選択する時にあります。


当然ですが、学業・成績上位者が、『行きたい学部・学科』を選べる優先権を持ちます。


同じように進級・進学要綱を満たし、ギリギリだろうが、TOPだろうが、
『合格』したのに、なんでこんな差別を受けるんだと思われるかもしれませんが、
これに関しても、学校・先生はきちんと説明しているはずです。


聞いていなかった『あなた』が悪い、自己責任ですと、なります。


そうして、ギリギリ合格で、大学に行けさえすればいいやという意識、覚悟の方には、
さらなる不幸と言いますか、それほど興味も無かった、あるいは本当に行きたいと思ってない、
その学部学科において、進級できない、留年するという悲劇が待っていることがあります。


大学は、高校よりもさらに厳しく、留年者数など気にせずに、一定の学力に達していなければ、
ばっさりと切り捨てられます。


もし、大学まで見据えて、私立校・中高一貫校に入ったのであれば、
そのことも踏まえた、テストの点数の取り方、成績の取り方、
そして学校での過ごし方を研究しておくことをオススメします。

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最終更新日  2020年03月03日 15時24分43秒
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