|
テーマ:占い・心理研究日記(1154)
カテゴリ:歴史
.
『麻原のネイタル・ホロスコープ』 僕はこの前代未聞の「殺戮者」と化した人物と実行2ヶ月前に頻繁に面会していた。 危険な予感はあったのかと言われれば、僕のうなされていた夢がそうだろう・・・心酔して出家までしていたはずの僕が、教祖の悪魔のような姿の夢ばかりを見ていて、信者でありながら、教団で果てしのない鬱に陥っていた。また彼が石を投げられる夢や巨人になってはじけて爆発する夢・・・とにかく課せられていた瞑想とは反対のヴィジョンばかりが見えていた。 それでいながら、教祖の専属占星術師として抜擢されてしまうのである。 この内部で葛藤する矛盾した思いの中で、僕は彼を目の前にして・・・サビアン占星術を披露したのだ。 「○○君、君に私を占ってもらいたい。。。」 僕はそう言われて彼の元にはせ参じた。時は1月頃だったと想う。 当時彼の生年月日は極秘扱いだった。僕はその時に教祖から直々に正確な出生時間を聞き出し、鑑定を行った。 「既にマンジュシュリーには占ってもらっているのだが・・・」 教祖の闇深い病を癒せる人物は一人もいなかったが、僕はその闇を不覚にも、何の心の準備もないままに覗き込んでしまった。。。 彼の星は以下のような配置だった。 黄経 黄緯 星座 ハウス ---------------------------------------------- 太陽 340.409゚ 0.000゚ 魚座 11゚ 2室 月 73.617゚ 1.696゚ 双子座14゚ 5室 水星 315.324゚ 1.086゚ 水瓶座16゚ 1室 金星 296.468゚ 1.379゚ 山羊座27゚ 1室 火星 32.342゚ 0.363゚ 牡牛座 3゚ 4室 木星 110.242゚ 0.479゚ 蟹座 21゚ 7室 土星 231.172゚ 2.389゚ 蠍座 22゚ 10室 天王星 113.999゚ 0.542゚ 蟹座 24゚ 7室 海王星 207.974゚ 1.755゚ 天秤座28゚ 9室 冥王星 145.200゚ 10.544゚ 獅子座26゚ 8室 ASC 281.240゚ 山羊座12゚ MC 209.980゚ 天秤座30゚ 彼のネイタル(出生)のホロスコープの特徴は何と言っても類稀な「グランドクロス」 彼の象意を紐解くのに充分な注意をはらわなければならないのは普通の人にはなかなか見られない強烈なアスペクトだ。。。教祖は既にこの「グランドクロス」の存在を知っており、その事を事のほか自慢している様子だった。。。(本来であれば強運の持ち主であり、それは半ば達成もしているので文句も言えないのだが、このような座相を持つものが何を考え何を求めているのかは非常に難しい) 一度村井さん(マンジュシュリー・ミトラ)の鑑定を受けている彼には、それ以上のことを鑑定することが僕に望まれていた。サビアンの手法を用いる前に、アスペクトを見てみようと想う・・・ -------------------------------------------------- 木星と土星が非常に強いトライン (オーブ 0.93) 金星と冥王星が強いクィンカンクス (オーブ 1.26) 金星と海王星が強いスクェア (オーブ 1.52) 月と水星が強いトライン (オーブ 1.71) 金星と天王星が衝 (オーブ 2.46) 海王星と冥王星がセクスタイル (オーブ 2.77) 土星と天王星がトライン (オーブ 2.83) 太陽と月が弱いスクェア (オーブ 3.21) 木星と天王星が弱い合 (オーブ 3.76) 天王星と海王星が弱いスクェア (オーブ 3.97) 土星と冥王星がごく弱いスクェア (オーブ 4.03) 火星と海王星がごく弱い衝 (オーブ 4.36) 水星と木星がごく弱いクィンカンクス (オーブ 4.92) -------------------------------------------------- ここから重要なアスペクトをピックアップしてみると 「グランドクロス」 金星と海王星が強いスクェア (オーブ 1.52) 天王星と海王星が弱いスクェア (オーブ 3.97) 火星と海王星がごく弱い衝 (オーブ 4.36) 「※1」 太陽と月が弱いスクェア (オーブ 3.21) 「※2」 土星と冥王星がごく弱いスクェア (オーブ 4.03) とにもかくにも、この人は、金星、火星、天王星、海王星の強力な協力体制を既に得ていることになる。 T字スクエアは以前にも触れたけれども、ものすごく強い意味合いを導き出すが、このグランドクロスはまさにそのスペシャルバージョンと言える。 この図形を見るだけで、まずこういうことが想像できる。 この人は金星、火星、天王星、海王星の意味合いをとことんまで引き出す人だろう。 そしてもし仮に金星や火星で乗り切れない問題が出てきたとしても、それを他の惑星で代用し強引に乗り切ってしまうだろう。。。それは例えば、金星で示される愛情が得られなかったとしても、強引に火星の力でねじ伏せる事も可能だし、それを海王星のような神秘性で包み込み、代用させてしまうことも、また金星の力を借りながらその神秘性を助長させることも可能だし、それを天王星の力で革新的に推し進めることもしてゆくだろう。しかもエネルギッシュな実務エネルギーである火星をも併合して・・・なんとも停められない人だ。。。 しかもグランドクロスはこれだけではない。隠れたグランドクロスが隠れ潜んでいる。 ※1と※2はもうすでに予兆が始まっている。本人の感受点に限りがあるため、この座相が組むことがないが注意しなければいけない。彼のように信者を従える教祖の場合は、その残りの空隙を・・・信者が埋めるのだ。 彼の太陽や月と組む星を与えてしまった信者は、彼の僕として逃れられない運命を供にするのだろう。 彼の土星や冥王星と組む座相もそうだ、もうくもの巣のような感じだと想って欲しい。 以下はオウムの右腕である、村井氏(マンジュシュリー・ミトラ)のものだ。 黄経 黄緯 星座 ハウス ---------------------------------------------- 太陽 252.591゚ 0.000゚ 射手座13゚ 8室 月 177.821゚ -2.025゚ 乙女座28゚ 5室 水星 263.514゚ -0.040゚ 射手座24゚ 8室 金星 258.430゚ -0.254゚ 射手座19゚ 8室 火星 48.123゚ 1.271゚ 牡牛座19゚ 1室 木星 228.665゚ 0.927゚ 蠍座 19゚ 7室 土星 266.331゚ 0.984゚ 射手座27゚ 8室 天王星 136.283゚ 0.685゚ 獅子座17゚ 4室 海王星 215.861゚ 1.717゚ 蠍座 6゚ 6室 冥王星 154.229゚ 11.888゚ 乙女座 5゚ 5室 ASC 39.166゚ 牡牛座10゚ MC 294.376゚ 山羊座25゚ 麻原の「グランドクロス予備軍:太陽と月」に村井さんの主星である太陽が1度に満たない強い度数でT字スクエアを組んでいたのだ。。。村井さんは歓喜したことだろう。。。そしてまたそれは不足を感じていた教祖は尚更だ。そして彼の冥王星だって危ない。乙女座 5゚であるけれどもオーブの取り方では見事にグランドクロスを完成させてしまうのだ。二人の重要人物の行動力を示す星太陽がグランドクロスを組んでおり、教祖の裏の人格である月ともうまくやりこなし、自身に隠された集合無意識による破壊意識を関連付けさせる。 教祖の感受点の座標がそれぞれのサインの最も強い意味合いを引き出す21度~26度近辺に集中している点も特筆すべきだ。この度数はサインの意味合いを具象化する。つまり、「事を起こす」人なのだ。15度くらいまでは「事は起こさずに静観し、確かめる」ような人になりやすいが、彼の場合は、その意味合いを実行して味わおうとする。その代わりといっては何だけれども村井氏のホロスコープは彼単独では静かだ。彼一人では大それたことなどできなかったのではないだろうか。。。 もうひとつの「グランドクロス予備軍:土星や冥王星」に関しては彼の宗教的対象であるシヴァ神(土星)とその破壊願望(冥王星)が他の要素によってどのように力が付けられてしまのか?が読めるのだけれども、少なくとも村井氏やアーナンダには組むものがなく、僕のものともシンクロしない。1400人もサマナがいたのだから誰かとは座相を組んでいると想われるが、そういった事までは調べが行き届いていない。 Eili ... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月02日 22時34分11秒
コメント(0) | コメントを書く
[歴史] カテゴリの最新記事
|
|