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― 碧 虚 堂 ―

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2008年06月07日
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カテゴリ:小説類
ちょっと出来たので書いておきます小話です。

フリーページに保存すんのも面倒で、一発書きです<(^□^;;



※ワンピ50巻未読な方はご遠慮下さいのネタバレバレです。
485話と486話の間あたり。

あまり意識してないけど、BL・腐女子妄想寄りです。
今回はまだゾロとサンジの話として。続きからどうなるか。書いてないので分かりません。無責任ですみません。


※血の表現とかあるので、グロ…い?
もっと後で生々しく書くつもりですフフフ(嫌な人)















目の前の瀕死な奴より先に、心臓が止まりそうになった。


驚いたのは、そいつがボロボロな格好で突っ立ってたからじゃなく。

まだ『生きて』いた事に対してかも知れない。


喉が潰れたような声で「何もなかった」と答えたゾロは、そのまま意識を手離し、膝を折った。

「オイ!!」

身体が崩れ落ちる寸前にサンジはゾロを抱え込む。意識を失って重くなったその身体にサンジは何か恐ろしいものを感じた。

「っクソ!何だよ!?どーなってやがんだ!!」

混乱して意味の分からない単語を並べ立てる。


何が「何も無いだ」

こんなんで何も無い訳が無い。

既に意識が無いゾロにそう言ったところで意味も無い。


ゾロの身体は血まみれで、どこから血を流しているか、どの傷口が深いのかも見分けがつかない。どの傷も致命傷にしか見えない。止血の為にどこか傷口を押さえなければと思うのに、それすらも出来ないのだ。


胸の辺りからサンジの服へゾロの血が染み渡って来た。

血は生温かくて気持ちが悪い。

逆に指で触れるゾロの肌が、血の気を無くして冷たくなっていく。

抱え込んだ男の身体が死へと向かっていくのを全身で感じ取れた。


「…アホじゃねェか!?こんなになってまで…死んでどうすんだよ!?クソ剣士!」

聞こえてはいないと知っていても悪態をつく事しか出来ない。

自分は叫んでいるというのに、ドクドクと忙しなく鳴る心臓の音をハッキリ聞こえた。それが自分のか、抱え込んでるゾロのか。


ただ、早鐘のようなそれを聞くのが恐かった。


「チョッパー!!!」

声を張り上げて船医の名を呼ぶ。

抱えていたゾロの腕を取って自分の肩に担ぎ上げると、サンジはフラフラと歩き出した。先程、自分達が目を覚ました場所まで目指す。そこに船医のチョッパーがまだ居る筈だ。

サンジ自身も満身創痍で今にも倒れ込みたかったが、ゾロをチョッパーに診せるまでは身体のどこが痛いなどと言ってられなかった。

「チョッパー!!早く診てくれ!死にかけだ、このバカ…!!」

目的の場所まで程遠かったが、チョッパーに気づいてもらえるように再び大声で叫ぶ。

「クソマリモ…!アホ剣士!!」

呼んでいた言葉がまたゾロへの悪口へと変わる。

言葉は汚いが、ゾロの意識が別のところへ行かないように、身体から離れないように。魂をそこに繋ぎ止めるみたいに叫び続けた。

ズルズルとゾロの足先を引きずりながら、ゆっくりと歩き出す。血の足跡が二人の後ろに出来ていった。


乱れる呼吸も構わず、前に進む。


不意にサンジの視界がボヤけた。

「?」

目から水滴が零れて頬を伝って落ちる感触。


それが何なのか。


歪む視界が前を進むのに邪魔で、ゾロの血で汚れた腕で咄嗟に拭ってしまった。

だから赤色にまみれて水滴が何なのかは確認できなかった。





続く



●ボチボチ続き書いていきます。

出だし、ちゃんと書くつもりだったのにな。風呂入りながら考えていたのと、結構違ってしまいました。
直しながら続き書きながらフリーページに移して、一つにまとめる予定です。

多分、かなり書き直します。
血の表現が足りない(どんだけグロくするつもりだ)







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最終更新日  2008年06月07日 22時56分17秒
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