コクリコ坂からを観て。
率直な感想。点数付けるとしたら92点。80点は、その雰囲気では良しとするが二度観たりテレビで観たり借りたりまでしたいとは思わない作品である。そらおとはこの前確か70点くらい付けたと思うが、もう一度借りてみたいと思う物である。アニメだしね。 作品としては、最近のジブリの中では完成してると思う。絵は10~20パーセント減。しっかりと描き込まれてない様な、往年のジブリアニメの様な絵のタッチ。大分、テレビ用に近付いたなと思った。90分の上映時間なんて、正にテレビ放映用に作られた物以外ない。あの90分枠に仮想のCM枠を入れると、大体1時間54分は入るであろう帯。アナログの、CMスキップ機能があった時代に、2時間枠の映画を2重音声として設定したら大体90分で収まるのだ。1時間の番組で、ステレオ機能を外すCMスキップを使ったら、やっぱり45分位の時間で収まる。そう考えると、1時間枠でスポンサーが15分時間を割いているのだ。アニメはDVDに収録されてる時間が大体50分となっている。OVAでも30分未満である。これは放送する時にスポンサーが入る時間を考慮しているから。地上波では流さないのに美少女アニメでも25分なのは驚いた。 エンディングはそれこそテレビ用の極みで、スタッフロールは下から上へは流さずに画面一杯にスタッフ・キャストの名を50音順に並べて一気に流してた。この事もあって、このエンディング時間は僅か1分くらいかなと感じた。そうでもしなきゃ、テレビではチャンネルを変えられてしまう。 映画なのに、テープの切り替えとは無関係な時間に画面が黒くフェードアウトするのが何回か見られた。これも、時間計ったら上映から40~45分辺り。22時前の時間跨ぎ前のCMを入れる時間である。そして、その10分後に又画面が黒くフェードアウトするのである。これも丁度時間帯にしたら午後10時一寸過ぎの裏番組観始めてからザッピングする前の時間である。 ジブリは完全に日テレの子会社となった感じだなあ。テレビ局に作って貰った方が、全部楽だろうな。ストーリーも、テレビ用に組み立てると思う。 観易かったなと思う。内容も良い。 始めから、こうすれば良かったのだ。映画文化なんて、テレビが出てからとっくに廃れたのだから。テレビの宣伝無くして映画は無い。後はレンタルかネットである。 テレビで客寄せしときながら映画偏重にするから、駄作になるのだ。ジブリの、声優を使わない意地っ張りは何だろうか?ただ、田中敦子の名前が…。全員が全員アニメ映画に劇団員を使う訳じゃないだろうけど。 日本って、テレビ文化なんだなとつくづく思う。日本人はテレビに操られ、操られた者がテレビに出て操って行くと言うパターン。アナログ放送からデジタルに移行する時でも文句言う人達の多い事。テレビ局や総務省が儲ける事を背景にいざ知らず、ただテレビが映らない事だけへの怒り。 韓流ばっか垂れ流すフジに文句言うだけで観なければ良いだけの話なのに…。(実際韓流流してるのは昼暇なオバサンを対象としてるだけなんだが…)(韓流の女組をゴールデンに流すのは日本女に絶望したオヤジどもを惹きつけるだけ)購買層が多い世代だから反撥しても無意味なんだけどねえ。