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栄養学のススメ

栄養学のススメ

グルタミン酸

グルタミン酸は、おもに脳の燃料として使われるアミノ酸です。脳、神経系統の疾患に効果がありますが、とりすぎによる弊害が出ることがあります。

アンモニアが体内に入ると脳の機能を妨げますが、グルタミン酸はアンモニアを補え、酸性度を調節してグルタミンに変えます。同時に尿の排泄を促進する作用もあり、アンモニアをすみやかに体外に出します。グルタミンはまた、グルタミン酸の量を増やします。グルタミン酸が足りなくなると脳の様々な機能が損なわれ、摂取すると知能が高くなることが明らかになっています。

グルタミンはまた、細胞の柔軟性を維持し、エネルギー代謝、窒素代謝に関与します。アルコール依存症を抑制する、潰瘍の治癒を早める、疲労や気分の落ち込みを軽くしてED(インポテンツ)を改善する、統合失調症や認知症を治療するなどの目的にも好結果が出ています。

ただし、摂りすぎには注意です!脳でグルタミン酸が過剰に放出されると、脳細胞が障害を受けるという報告もあります。アメリカ心理学会に報告された例では、毎日4gを3週間とり続けた男性が、誇大妄想と重度の不眠、抑制出来ない性衝動、神経症による幻覚に悩まされましたが、摂取をやめて1週間以内に症状が消えたということです。


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