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2005/11/25
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テーマ:ニュース(100224)
カテゴリ:なるほど情報
姉歯建築士(こう呼ばれるのも後何日だろうね)
建築審査会で建築士の資格を剥奪されることは過去にあっただろうけど、
こんなに大々的に一般市民の前にさらされる建築士も、この人が最後
であって欲しいと思うのです。

いろんな番組で各建築に携わる方たちがコメントしているけど
建築士に限らず、特に、技術を持った職業のプロ意識というのは
こんな姉歯のようなちっぽけなものではないはずです。

そりゃ、生活しなきゃいけないから、生きなきゃいけないから
何でも仕事しなきゃいけませんよ、仕事を選んでる時代じゃない。。
でも、なんでもやればいいってものでもないでしょ。

特に建築という技術は物が大きいだけにその派手さ加減も目立ちます。
様々な数ある技術の中で、耐久性を100年単位で求められる技術というのも
滅多にないものだと思っています。

この消費の時代に、耐久性をこれだけ求められる職業って他にある?
5年や10年のサイクルではないんですよ。
あの、アントニオ・ガウディのサグラダファミリアはまだ完成してない。
設計者はもうこの世の人ではないのに。。。

建築という技術を芸術まで高めたかつての建築家たちに
この姉歯はどういう顔で、自分のやったことを説明するのだろう?

かつて、匠(たくみ)と呼ばれた、大工さんの中でもごく一部の人達は
自分達が切り刻んだ木材の行く末を、自分の技で感じ取っていたに
違いありません。自分の建てた家が10年先に倒壊するなんて夢にも
思わないで精魂込めたと思います。

日本の木造建築物は、その長い歴史を、匠という技の凄さを
日本人であることの素晴らしさを教えてくれています。
私達は、古都に出向くとき、その建物の歴史に感動します。

大阪城は誰が作ったの?・・豊臣秀吉。。。
ぶぶ~~~っ。大工さん!

こんななぞなぞの奥の深さを今思い知らされます。

大阪城を建てた棟梁の名前なんか誰も知らない。。。
でも、大阪城は残っているんです。。。
私が建築を志したのも、そういう理由が一つにありました。

以前のブログにもいやというほど書きましたが、建築は空間を
与えるもの、生きる証を与えるものだと説明してきましたが
「安全」を与える意識というのは、当然過ぎて全然考えたことも
ありませんでした。

そんな建築に対する純粋な気持ちを、姉歯という人間は
コストダウンという名の下に、捨ててしまった。

書いてたら、寂しくなってきてしまった。。。。情けない、、
同業者として情けない~~~~。

今日はこれといったオチもなく終了。

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Last updated  2005/11/25 05:18:55 AM
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