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カテゴリ:今日の生き物
昨日は大きめのゴキブリを紹介しましたが、うって変わって今日は小さなゴキブリ。
「ヒメ」の名のとおり体長1~1.5cmととても小さなゴキブリで、九州南端~南西諸島にかけて分布し、樹林地の林床などに生息しています。 雌の見た目はダンゴムシに似ており、実際に丸まって身を守ることもしますが、そうでないときの動きはやはりゴキブリらしく素早いです。一方、雄には翅があって、雌とは見た目が異なり、普通のゴキブリのミニチュア版といった感じで、雌雄異形の典型です。 なお、ダンコムシ的な雌ですが、触角が長かったり、脚が6本しかなかったり、頭の部分をみると、あのゴキブリ的な顔をしていたりとじっくり観察するとゴキブリであることがわかります。 ちなみに、攻撃されると丸くなって身を守るというのは、意外とスタンダードな対策らしく、大はアルマジロやセンザンコウなどの哺乳類から、尻尾を咥えて一生懸命丸くなるアルマジロトカゲのような爬虫類、小では本種のような昆虫類、本家本元ダンゴムシやコツブムシなどの甲殻類、タマヤスデのような多足類など多岐にわたっています。 また、古くは古生代デボン紀の地層から化石が見つかるファコプスのような三葉虫などが丸くなって身を守っていたと考えられており、生態的な収斂というのも奥が深いと思う今日この頃です。 ![]() ヒメマルゴキブリ Trichoblatta pygmaea ゴキブリ目マルゴキブリ科 2004年7月16日 沖縄県西表島 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 3, 2020 11:24:39 PM
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