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カテゴリ:今日の生き物
本日紹介するのは、「Eoredlichia intermedia」。
本種は、中国雲南省で発見されました。 カンブリア紀の地層から採集されました。 このカンブリア紀が、どのくらい昔かといいますと、古生代前期、約5億4200万年前から約4億8830万年前までとされています。 昨日紹介した「Comura bultyncki」が生息していたデボン紀が古生代の中頃、約4億1600万年前から約3億5920万年前までの時期であることを考えると、さらに1億年近く前ということなので、人生100年とか言っているのが馬鹿らしくなるくらいのスケール感です。 ちなみに、察しの良い人は感ずいているかもしれませんが、中国雲南省でカンブリア紀の地層といえば、カンブリア爆発で生まれた「澄江(チェンジャン)動物群」と呼ばれる独特の生物群が保存されているところです。 本種に話を戻しますが、本種が属するEoredlichia属は、頭部から左右に伸びる「genal spine」と呼ばれる一対の棘が比較的長いのが特徴の一つとされています。 なお、尾の先にも長い棘があるとされていますが、本標本では破損していて残念ながらその特徴はわかりません。 また、本属は、三葉虫の中でも特に初期に出現したものであり、眼を持った初期の生命の一つとしても知られています。 体長2~3cmと、比較的小型ですが、初期の三葉虫らしく頭部が大きいのが特徴です。 ![]() Eoredlichia intermedia レドリキア目レドリキア科 2015年8月2日 東京都国立科学博物館 特別展「生命大躍進展」展示標本 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 3, 2023 11:11:44 PM
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