|
カテゴリ:おはなし
キサラはクラブの歌姫。火曜日は特に熱が入ります。
なぜなら火曜日はいつも、シュークリーム頭の彼が、キサラの歌を聴きに来て ステージが終わると、秘密の逢瀬があるから・・・ 結ばれぬ相手とは知っていました。 彼が来ない火曜日をいくつか数えたころ、チョココロネ頭の彼女と祝言をあげたことは、嫌でも耳に入ってきました。 ある火曜日。 シュークリーム頭の彼が、妻を伴ってやってきました。 「・・・今日のお客様のために、Love is overを唄います・・・」 「・・・いい声ね、彼女・・・」 ステージが終わって、コロネ姐さんがキサラに近寄ってきました。 「私、堅気の女じゃありませんから、あの人が外で何をしようと・・・」 「奥さん、その先は云わないで。今日を限りに、私はステージを去るつもりです」 数日後。空港にて。 「キサラさん・・・」 「・・・あ、ショコラ組の・・・。私、故郷に帰るわ」 「伝言に来たんです。堅気の世界で、しあわせになって欲しいと・・・」 「・・・そう。ありがとう・・・」 「・・・貴方も私も、報われないわね。でも、貴方は誰かを報いてあげれるはずよ。貴方もしあわせになって頂戴・・・じゃぁ」 「・・・??お、お元気で・・・」 「それにしたって、どうしてあのシュークリーム頭の2代目ばっかりモテるんだ・・・そうだ、パーマ、かけ直そうかな・・・」 なんかドロドロしててごめんなさい そのうちトム君で続編を作りたいです←まだやんの!? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[おはなし] カテゴリの最新記事
|