淑子さんは、戦後、女子にも解放された最高学府で物理を学ぶ令嬢です。
毎日貴公子たちが取り巻きにきます。
「ねえ淑子さん、新しい車を買ったんだ。ドライブに行かないか?」
「淑ちゃん、音楽会の切符があるんだ、一緒に行こうよ」
「葉山で僕のヨットに乗らない?風が気持ちいいんだ」
「ありがとう、でも私・・・」
「襟居さん!」「あっ、礼府さん!」
「襟居さんがこの間の授業の後に言っていたの、エネルギーと質量の公式を使って解析してみたんですけど、見ます?」
「わぁ、是非見せてください!どうやって導いたんですか?」
「ハハ、工事現場のアルバイトをしてるときに、つるはしの動きを見て思いついたんですよ」「まぁ!礼府さん、すごいわ!」
「空いてる教室でこの本見ながら説明しますよ」
「ええ、行きましょう♪」
”ピュアなカンジ”を目指したかったのです。で、私の中でピュア=理学部物理学科なイメージ(物理とか数学ってなんとなく崇高なイメージ)と考えてたらこんなお話を思いついたので。
そして淑女だから淑子ってカンジかな、という安易なネーミング・・・
アールヌーボー展を見に行ったら「明日仕事しようぜい」って電話がかかってきて・・・ヘラヘラ頼まんでくれ、とかなり怒。
手芸材料をバカ買いして帰ってきました。明日は長丁場だけど頑張るぞい。