｢ガリレオ」第６章　「夢想る」

2007年11月19日

カテゴリ：ドラマ

「ガリレオ　第６話」

ある晩、森崎邸の娘礼美（掘北真希）の部屋に男が侵入し、
礼美の母・由美子（手塚理美）が発砲した。

その容疑者の名前が坂木八郎と聞いて薫は驚く。
おととい「占いの館」で偶然出合った占い師、
しかも薫の小学校の同級生、ハチだったのだ。

17年前、礼美が生まれる前から、
小学校の卒業文集に
「ぼくの夢は、モリサキレミと結婚することです」
と書いていた坂木。

しかも坂木は、「礼美がぼくを呼んだんだ」と薫に訴える。
占い用の水瓶に、礼美からのメッセージが
浮かび上がったのだというのだ。

「これはオカルトです！」と
薫は学センセイに相談に行くが、センセイは
「それは偶然だ」

「森崎礼美という名前も偶然だ」

で、薫には「チャバシラタツコ」という名前のおばあちゃんがいるらしい。
（「そんな名前の人はいるわけない」と言い張った
学先生に勝って嬉々とする薫だった）
もはや夫婦の漫才みたいですね、このお二人。

だが、薫が見せた卒業文集に描かれた
凝ったデザインの窓の絵を見て
学先生は顔色を変える。
「面白い」　
その窓は、森崎家の礼美の部屋の窓のデザインにそっくりだったのだ。

坂木の実家の母を訪ねる二人。
母の話では、子どもの頃薫と坂木は画家の北野宗平のところに
遊びに行っていたようだ。

学センセイの研究室にいた薫に坂木から電話がかかってくる。
「報告したほうがいいんじゃないのか」と問う学に
「私が説得して自主させます」と答える薫。

ついに薫がとどめの一言を。
「科学者は人の心のことなんかより、
数字や記号と向き合ってることのほうが大事なんですね！」
学センセイ、言い返せず・・・（傷ついた？）

坂木に会いにひとり埠頭へ行く薫。
ところが、廃船の中の薫の前に現れたのは学センセイ。
「一人で来る」という約束を
裏切られたと腹を立てた坂木は
船室のドアを閉め、二人を閉じ込めてしまう。

携帯電話の電波が通らない船内。
学センセイ、携帯電話にロープをつけて、
天井の窓から船外に投げて
助けを呼ぶメールを発信しようとするも
なかなかうまく行かず・・・。
携帯電話を何度も投げながら、話す学センセイ。

「科学者の日常は単調だ。しかし退屈な実験の繰り返しの中で、
味気ない研究室の中で人とのつながりを感じることもある。
・・・ニュートンがそうであるように、ガリレオがそうであるように、
日々犯罪者を追う刑事がそうであるように。違うか？」

やっぱり薫の誤解を解きたかったのかな。

大学へ送ってもらう途中森崎家に寄ったセンセイは
なにかがひらめいたらしく
今度は水滴で曇った車の窓ガラスに指で数式を・・・。

「結論から言おう。森崎礼美の正体は、君だ。
君なんだよ、内海くん」

画家の北野宗平は、
小学生の薫と坂木が遊びに行っていた頃
森崎家の妻由美子と不倫をしていた。
薫が北野の妻だと思っていた妊婦は、由美子だったのだ。

由美子は北野の元を離れ、北野は
自分の中で空想の娘「森崎礼美」を作り出す。
そして、少女時代の薫を「礼美」と呼んで
絵を描いたのだった。

その後娘の礼美と知り合いになった坂木が
あのときの少年だったと気づいた
由美子は礼美を装って阪木を呼び出し、口封じに
正当防衛と称して殺そうとしたのだった。

北野宗平は、娘の礼美を取り返そうとして何度も
森崎家に足を運んでいた。
事故死したとされる北野宗平の死も、実は由美子の
仕業だったようだ。。。

娘を守りたい母親が仕組んだ殺人だったというわけで・・・。

このシリーズは、毎回結末になんともいえない寂しさが漂っていますなあ。

学食で薫にお礼を言われたあと、ひとりになったセンセイは
お茶に茶柱が立っているのを見て、にっこり。
（婦人警官との合コンには一瞬心が揺れたみたいだけど、
やっぱりその気にはならなかったようで。薫がいるもんね？）