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映画「のだめカンタービレ最終楽章・後編」を観てきました。
思っていた以上に良かったです。面白いだろうとは思っていたけど、それ以上に感慨無量、かな? 映画の最初のシーンのほうから、なんだかこれでお別れと思うと寂しくなっちゃって、先を観たいという気持ちともったいないという気持ちを抱えながら鑑賞した二時間なのでした。 (このさい、芸術的価値とか、映画としての是非はとにかくとして、テレビシリーズから続いたこの長大な原作の最初から最後までを映像化した世界観に素直に拍手を送りたいと思います)
なんていうのかな、原作の良さを生かしつつ、それを大切にしながら、2次元の世界ではなく現実の世界のヨーロッパの現地で、製作側の皆さんや生身の俳優さんたちが、それぞれの原作に対する読み込みや解釈を反映させて心をこめて作った作品なんだということが伝わってくるような映画でした。 特に主演の上野樹里ちゃん。 これまでの可愛くて元気ではっちゃけているだけではなく、複雑な表情と行動を繰り返す主人公ののだめを、ここまで演じられるとは本当に驚き。 嫉妬、怒り、悲しみ、絶望、そんなネガティブな感情をかすかな動きと視線だけで繊細に何百通りもの表情に演じ分けています。 それを受ける千秋役の玉木宏さんも、連ドラ時代のちょっと泣き虫気味な千秋風ではありますが、さらにのだめを思って思って本当に一緒に葛藤して振り回されている「カッコ悪い千秋(メイキングTVで監督さんがおっしゃってました)」を熱演しています。 他の日本編・ヨーロッパ編の仲間が勢ぞろいだったのも楽しかったです。みんなもうハマっちゃってますからね(特にエリーゼ役の吉瀬美智子さんにはまたまたホレました 「コンチェルトをぶっ放すのよー!」のところとか、ステキー) 前編の最後に千秋からいきなり別居宣言をされてショックを受けたのだめ。 そんな彼女に訪れる、さまざまな精神的な試練。 そしてそれは同時に、千秋にも試練を投げかけることに…。 パリの音楽コンクールに出場する清良のためにこっそり応援にやってきた 遠距離恋愛相手の峰くんと、千秋様命の真澄ちゃん。 すっかり意気投合したパリの仲間たちと一緒にみんなで応援に出かけたコンクール。 峰と清良の恋愛の行方も素敵に描かれてました(ついでにターニャと黒木君もね)。 同じコンクールのピアノ部門でのだめが出会ったピアノ協奏曲。それは「ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調」。 「この曲を千秋先輩とやりたい!」そう思ってはしゃぐのだめを複雑な表情で見守る千秋。 なぜならそれは、近々千秋がRUIと共演する曲だったから。 真実を知って、そして自分がコンクールにも出られない「箸にも棒にも引っかからない学生」だと落ち込んで毛布をかぶって「つぶれ肉マン」なのだめをぎゅーっと抱きしめ、自分のリハーサルもそっちのけで、のだめのピアノの練習に付き合う千秋。 (原作のこたつのラブラブシーンももちろん健在ですしかも可愛い夫婦湯呑茶碗付き。何と書いてあったかは映画を観てのお楽しみ♪) 千秋の応援もあって、ピアノや音楽の理解を深め、ますます成長していくのだめだけど、千秋とRUIの本番の演奏を聴いて打ちのめされます。 それはのだめが理想に描いていた以上に素晴らしい演奏だったから。 コンサートの夜、先に千秋の部屋に戻っていたのだめが迎えます。妙に明るくはしゃぐのだめに戸惑う千秋。 翌朝(大人のお泊りのようです…♪)毛布をかぶったのだめに「結婚してくだサイ」と言われ、「コイツ、逃げた」と思った千秋は軽くかわしますが…。 絶望に包まれたのだめの前に現れたのはシュトレーゼマンことミルヒー。 彼はのだめに「パリでも落ちこぼれですか?」と言いますが、のだめが弾いたベートーベンのソナタを聴いて感無量に。 彼はのだめに手を差し伸べます。千秋と出来なかったこと、のだめがやりたかったことをやらないか、と(原作以上にパワーアップした魔法陣と「ファウスト」のアリア。ポール・ポッツさんちょっとキーが高いような気もしますが…でも迫力満点ですね) のだめがシュトレーゼマンと、ヨーロッパの一流オケと共演するという知らせをエリーゼから聞いた千秋は慌ててコンサート会場(映画版ではおなじみのプラハに変更)に駆け付けます。 そこでののだめ@樹里ちゃんの演奏はすごかったですね。 前篇では玉木さんの指揮姿に感銘を受けましたが、後編はまさに樹里ちゃんの独壇場(でも清良役の水川あさみさん、RUI役の山田優さん、そしてミルヒー役の竹中さん、そしてもちろん千秋役の玉木さんの演奏・指揮シーンもそれぞれお見事ですよ!)。 その演奏を聴きながらつぶやく千秋の言葉に、今更ながらハッとした私。 日本でくすぶっていた千秋をヨーロッパに連れてくるためにのだめが存在していたと(千秋も読者も)思っていたけれど、本当は のだめをあの舞台に立たせるために、千秋はあのときまで日本にとどまる運命だったのではないかって。 そっか、やはりこれは「千秋カンタービレ」ではなく「のだめカンタービレ」だったんだなって。 …そして、世界中のメディアやネット配信映像が新星ピアニストとしてのだめを取り上げる中、のだめは「もう弾けない」と言って姿を消してしまいました。 そんなのだめをパリの街の中探し続ける千秋。 アパルトマンにもどってきたのだめは、幻の住人、作曲科のヤドヴィと知り合い、音楽の楽しさの原点について思い出した様子。でもやっぱり心を閉ざして、「幼稚園の先生」のように明るくふるまい子供たちと遊ぶのだめ。 黒木君からの知らせを受けて、幼稚園に駆け付けた千秋は、そこで子供たちにピアノを弾いて聞かせるのだめの姿と、そしてあのベートーベンの「悲愴ソナタ 第2楽章」を耳にするのでした。 その曲を聴きながら、自然と涙があふれる千秋。そんな彼がのだめの腕を引っ張って連れて行った先は…。 原作通りなのですが、最後のほうは映画版ならではの素敵なシーンも満載の楽しい2時間でした。エンドクレジットの間も、原作には出てこないのだめと千秋のラブラブパリ生活のスケッチが出てきて楽しいですよ(しかもラストは…) それから読者の誰もが見たかったに違いない、二人の共演シーンのさわり、も見られます。 原作で見られなかった、でもみんなが見たかったシーンがたくさんプレゼントされてる感じです。 とても素敵なエンディングでした。俳優さんたちもプログラムのインタビューに書かれていた通り「完全燃焼、やりきった感」で満ち溢れてらっしゃるでしょうね。
演奏シーン以外にもたくさん流れていたショパンのピアノ協奏曲第一番のフレーズも、個人的に嬉しかったですね♪
原作は実は番外編を連載中です。 日本に一時帰国中(というかパリと行ったり来たり)の千秋が、峰や日本の仲間たちと一緒にオペラを上演するというお話で、ちょっと出世したのだめもおマケで日本にきてます(笑)。 こちらも、多分これで本当に「のだめ」の見納めかな、という感じが漂ってくる、オールスター総出演のにぎやかで楽しいお祭り状態です。
これはドラマスペシャルになるのかな―?ならないこともないけど、出演俳優さんたち皆さん大物になりすぎて、スケジュール調整が難しいかも? ほとんど日本が舞台なので海外ロケの必要はなさそうだし、貧乏な「市民オペラ」の話なので予算はそれほどかからないように思いますが、出演者さんたちのバリューが跳ね上がっちゃって厳しいかな、どうでしょうかー こちらのコミックスのレビューもそのうち書きますね。 (コミック)のだめカンタービレ(24)/二ノ宮知子/講談社 2010年4月26日発売 【送料無料】【2010年4月26日発売】のだめカンタービレ 第24巻 DVD&CD付き限定版 (講談社) ★キッチン0429★
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