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カテゴリ:つれづれなる日記
天気は快晴。気温は零下だった。
気分は爽快だが、零下の気温のためか 冷たい空気が、皮膚の中に凍みて来る。 その凍みた皮膚を、風が軽くなぶると、 えぐれるような感覚をおぼえた。 ファーの付いた暖かい帽子を車に忘れてきた事を 一瞬、後悔する。 こんな天気の日は 遠くの山も、くっきりと見えていたかもしれない。 出掛けの忙しさにかまけて 窓の外に目をやる考えも浮かばなかった。残念だ。 きょうは、姪の卒業式。 バスと電車を乗り継いで1時間余りかけて 彼女の親代わりで参加した。 校門のすぐ前で、彼女に手渡す青いバラの花束(本物) を買い求め、急いで会場に向かう。 私と同じ目的で会場に詰めかけている父兄達も やはり同じように、花束を手にしている。 (取りあえず、買って来て正解だった)と思う。 彼女も青いバラを一目見て「わぁ~綺麗!!」と 感嘆していたので、一安心。 内心(変な色だけど、これ一色しか無いし)と 思いつつ買い求めただけに、正直ほっとした。 式が終わってから、花束を渡し、 「卒業したね!おめでとう!」と言葉を掛け、 「あなた、可愛いねぇ」と、言ってあげると 「今日は綺麗でしょ?(お化粧)したから!」 という答えに、一瞬「え?」と思ったが 「あ~、そうだったの?」「どおりで(笑)」 と受けてあげた。 でも実は、私の目には、姪の友達よりも、姪の方が 遥かにかわいく映っていた。やはり、おば馬鹿なのだろう。 外気は零下でも、卒業式後の外食はお決まりのような ものだから、 「どこに行こうか?」と言うと、彼女は「家!」と言う。 私は何となく拍子抜けして、 「遊園地でそり遊びなんてどう?」と言うと 「え~、こんなに寒いのに~?」「嫌々~!」 「寒いし~、どこ行っても人で一杯だろうし~」 と言う。確かにその通りだ。 じゃあ、と思っていると 「家でピザでも取って暖かく食べようよ」と言うので 「それがいっか~!」と言って、彼女の家に向かう事にした。 彼女の制服は、紺のジャケットに膝丈チェックプリーツ 白地に水色ストライプの長袖ブラウスに赤いリボン、 グレーのベストという組み合わせだ。 彼女が言うには、市内でいちばん可愛い制服だという。 だが、今日のような零下の外気には全く対抗できない。 しかも彼女は素足に近いストッキング1枚で、靴下も履いて いない。それにキルトのジャンバー1枚だけだ。 私も高校までは伊達の薄着だったが、こんなに寒かった 事はないから、比較にもならない。 実は私も、こんなに寒いとは露知らず、やや薄着をして 出かけてきた。(とほほである) 私達2人はお互いの寒さを思いやりつつ、励ましあい(?) 家路に着いた。 零下の寒さに耐えて、遂に家に着き、ピザの配達を頼んで 2人でハーブティを入れ、ヒーターの効いた部屋に座り込んだ。 このハーブティは、去年の彼女の誕生日のプレゼントだ。 誕生日プレゼントに迷っていた時、インテリアショップの人に ハーブティーが勉強の助けになる(?)と勧められ、プレゼント したのだった。 今年は大学生になる彼女の卒業式。 3年間は長いようで短く、忘れられない思い出も多い事だろう。 卒業式を終え、教室に戻るとき、聞いてみた。 「卒業の感銘はどう?」 「ん~名残惜しい!」「もう1年だけ、ここにいた~い!」 いざ卒業となると、高校生活が名残惜しくて、卒業したくない、 もう終わってしまうのか~、という感銘がひとしきりくるのだろう。 その感銘を忘れないで欲しい、と思った卒業式だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年02月03日 23時58分18秒
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