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テーマ:生き方上手(686)
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脳細胞は、毎日数億個の単位で消滅している。
子供の頃は脳細胞は増えているが、 思春期を過ぎたあたりから、あとは死滅していくだけ。 再生も新生もしない。 ・・・なんていう話を、ときどき耳にしないだろうか。 しかし、最新の研究では、こういう定説を覆す結果がもたらされているらしい。 以下、たまたまつけたTVで見たウケウリである。 「新しく生まれた細胞にだけ発色させる検査薬」という試薬を使って、 老人の脳細胞を写した写真、というのが登場した。 赤っぽい細胞の群れの中、数個のかたまりでしかないのだけれど、 蛍光色に染められた部分が、しっかりと写っている。 つまり。老人になっても神経細胞は新生する!ということの証明なのだ。 今回この発生が認められたのは、脳の海馬とのこと。 記憶を司ると言われている部位だ。 ではどうすれば脳の神経細胞を新生させることができるのか。 上記の実験と共に、マウスを使った別の実験も行われている。 それは、人間でいうところの中高年にあたるマウスを二つのグループに分けて、 生活環境の違いで神経細胞の状態を観察するというもの。 一方は単に食べるだけの「貧しい環境」で生活させる。 活動できる範囲も、飼育用の小さいケースの中だけ。 もう一つは遊び道具がいっぱいあって、動ける面積も数メートル四方、 刺激にとんだ「豊かな環境」で生活させる。 もうおわかりかと思うが、もちろん、神経細胞は「豊かな環境」に出現する。 しかもなんと、「貧しい環境」と比べると約5倍の多さで。 このことから、年齢を重ねても、常に新しいことに挑戦したり、動き回ったり、 楽しいことをたくさんやることで、不老長寿が望めるのではないか、 と研究者は語っていた。 これは、色々な面ですごく希望の持てる話である。 と同時に、言い訳ができないということでもある。 「もうトシだから」は、即ち、「私は、貧しい、喰うしかやることのない生活を 送っています」と、堂々と宣言していることになるわけだ。 明るく活発な人が年を取らないというのは、体験的になんとなくわかる話である。 ただ、それがこういう風に科学的に証明されてしまったときの、この驚き。 前々から、「もうトシだから」って言葉は、いくら年をくっても使わない、 と決めていたのだが、これでその決意は確信的なものになった。 言い訳のない世界へ、ようこそ! ※ちなみに、この番組はNHKの「サイエンスZERO」。 来週は出雲大社のナゾに迫るらしい! これも要チェックだ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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